Mind Managerでプレゼン資料(1)

pakira_s2009-05-24

昨日の続きで、_Mind Manager_を使ってスライド(パワーポイント資料)を作成することについて書いてみたいと思います。
スライドを作っていて、どんな要望があり、それに対して_Mind Manager_でどんな風に対応するか考えてみました。


1 全体の構成を考えながら作成したい
 パワーポイントは、アウトライン的には、あらゆるレベルの項目をスライドという同一レベルのアイテムで表示することになるので、階層構造を把握しながら作業をするのが大変です。
 アウトライン表示、という名称の表示形式もありますが、特に階層構造で表示してくれるわけではなく、せいぜいスライドで見るより若干鳥瞰しやすくなる程度の効果しかありません。
 私としては、パワーポイントにこうしたアウトラインエディタのような機能があって欲しいと思っているのですが、ここまで熟成されてきて未だにそのような機能が搭載されていない以上、今後搭載されることについては期待できないな、と思っています。
 その点、_Mind Manager_は「見える化」を唱うだけあって、優れていると言えます。
 下記のブログの記事では「これまでPowerPointで3,4日かかっていた提案書作成が、MindManager Pro 7 を使うと、わずか半日で済んだ」とありますが、利用の仕方によってはそうしたこともあるかもしれません。
 http://nvd.typepad.jp/book/2007/12/powerpoint_20ea.html


2 一つのファイルで、表示するスライド、印刷するスライド、ノートの印刷のオンオフなどの指定をしたい、
 これは、実は現在のパワーポイントでも充実した機能がついています。
 映写の際に表示しないスライドの設定や、サブセット、印刷時の指定などの機能があります。
 ただ、これの一覧性が課題で、私はアウトライン表示をしながらスライドを作成しますが、アウトライン表示にしているとどのスライドが映写されないスライドなのか一見して分かるようになっていません。スライドの縮小版が表示されているモードであればよく見ると分かるのですが、それでもそれほどはっきり分かるわけではありません。
 サブセットにしても、作成中にどのようなサブセットが本体のスライドセットからできているのかを知ることは難しいと思います。
 印刷については、映写時のスライドとリンクしているので、この点は問題ないわけではありますが、逆に言えば印刷だけしたいスライドという指定はできません。
 _Mind Manager_を使うと、それぞれのアイテムにマークを付けることができ、それによってフィルタリングをかけることができるので、映写するスライドやサブセット、印刷するスライドといった管理が容易にできます。
 ノートについても、_Mind Manager_からパワーポイントのノートに出力したりすることも可能です。
ただ、パワーポイントの場合、ファイルに記載しているノートをプレゼンテーション中に見ることはできないので、ノートをプレゼンテーション中に参照したい場合にはハードコピー出力しておき手元に置くなどすることになります。その意味では、ノートについてはスライドとの関係さえ分かれば特にパワーポイント形式になっている必要はないので、むしろ全体を鳥瞰できる_Mind Manager_形式のままで良いとも言えます。


_Mind Manager_のパワーポイント出力機能には、いつくか念頭に置いておいた方がよいことがあるので、自分用のメモにしておきます。
と、思って改めて_Mind Manager_のパワーポイント出力機能をチェックしてみたのですが、実は凄まじい?能力があることが分かりました。
これまでは、「自動」モードでパワーポイントファイルを作成してたのですが、なんとなく意に沿わない形で出力されるな、と思っていました。
実は、Mind Manager_8にバージョンアップしてから(?)「自動」モードにしておくとパワーポイントへの変換中「(見出しマップ用の)図形作成に失敗しました」と表示されて何故か止まることがあり、手動に切り替えてやってみました。
すると、実に柔軟かつ利用しやすいシステムになっていることが分かり、感激しました(正に怪我の功名?)。


(「ちゃんと初めからマニュアルを読め」という声が聞こえてきそうな気もしますが、機能について分かってから改めてマニュアルを読み返してみると「全自動」を強調していて、パワーポイント出力のためのマップ作成時の留意点が書いてあるなど、マップ作成の自由度を重視する私としては途中で放り出しそうになる記述になっているようにも思いました。一般に対して第一次的には「全自動で出来ます」と言った方がアピールするのだろうと思うのですが、多くの方もプレゼンテーション資料は自らの個性を込めるものだと思うので(外見ではなく内容の点で)、マニュアルの方にも正にマインドマップをそのまままプレゼンテーション資料にできるという自由度の高さのアピールがもっとあってもいいのかもしれない、と思いました。)


今まで使わずにいた自分が情けない。
それにしても、このような機能はwebでも紹介が見つからなかった(マニュアルを読めば分かるからでしょうが)のですが「全体的にどうなってんだ」(ほめ言葉)感が強いですね。
もったいないので、別項で起こすことにします。
こちらです。-> http://d.hatena.ne.jp/pakira_s/20090525



写真は、夜の明日館です。