XP上のMSDOSでの日本語入力

今日は、入力しないといけないデータが溜まって耐えられなくなり、MS ACCESSで何とか対応できないものかと勉強してみた。
しかし、やはり結構難しく、いきなり嘗て作っていたようなシステムをVBで作るのは無理な感じだった。
仕方ないので、結局、XPをインストールしてあるThinkPad X60を起動しMSDOSエミュレータ(単なるアクセサリに入っているコマンドプロンプト画面のことですが、ここではこんな風に読んでみます。)を動かしてデータ処理をした。
その際になぜかATOKを使うことができず、MSIMEを使ったのだが、これが使いにくい。
そもそも使いにくい上に(これはキーアサインに依るのでそれを直せばよいのかも知れないが)、非常に重く、元々XP上でMSDOSエミュレータを動かすと重いのに加えて、ほとんど耐え難いくらいの反応の遅さ。何とか入力は終えたが、かつてはATOKで入力できていたわけで、その状態を回復するために少し工夫してみることにした。先に断念したのは、英字キーボードにしたのでキーアサインがうまくいかないため、ATOKを使えないと思ってしまったためだ。
しかし、実はそうではなく、非常に単純なミスをしていたことがわかった。以下にXP上のMSDOSエミュレータATOKを使うための手順を書いておこうと思う。

1 MSIMEの無効化
MSDOSエミュレータデータベースのIMEの設定等は、
c:\windows\system32\config.nt
c:\windows\system32\autoexex.nt
に記述されている。
このうち、MSIMEに関する部分を行頭にremを付けて無効化する。
2 ATOKの組み込み
これは、いろいろなやり方があると思うが、私は adddrvを使って行っている。
3 EMSの組み込み
これは、PIFファイルのプロパティから設定する。
4 ATOKのキーアサイ
これは、ATUT.EXEを使って行う。

  • ATUT は、設定対象となるATOKを立ち上げてから起動する。

Addrvで複数の設定を読み込むことができるが、自分の設定したい環境のATOKを立ち上げてからATUTを起動する。そうしないと、RootダイレクトリにあるATOKシステムについて設定してしまう。

  • ATUT.EXEが設定を書き込むファイルをきちんと指定する。

今回は手違いで、adddrvで参照している設定ファイルと、ATUTで設定したファイルを別々のものにしていたので、それに気づくまでうまくいかず苦労してしまった。全く単純なミスではあるのだけれど。
adddrvの場合、DEVファイルを読み込むことになるが、DEVファイルに書かれているUCFファイルを、ATUTで修正されるファイルと一致させなくてはならない。
実は、のどかのキーアサインは強力で、このMSDOSエミュレータ上でも有効だ。
従って、XP上で利用している環境と同様のキーアサインをMSDOSエミュレータ上でも実現できる。
私は、CTRL+SPACEで変換、また変換中は無変換への変換としているが、これと同様のキーアサインをMSDOSエミュレータ上でも行うことができ、大変うれしかった。つまり、ATUTによるキー設定は、変換中とそれ以外で同じキーについて別々の機能を割り当てることができると言うことだ。もちろん、XP上やWindows7上では当然可能だが、MSDOSエミュレータ上でできたのがうれしかった。

これでまたしばらくは、MSDOS上のdbxlでデータ管理をしていきたいと思いますが、MS ACCESSの方も少しずつ勉強して徐々に移行していこうと思います。