おたくのチャレンジ

これも、おたく☆まっしぐらの感想。

この作品は、また、おたくという、やや奇妙な存在を許すような環境の大切さをも主張している。
それがメインであるかも知れない。
そのような自由を守るために戦う、というのが本質なのだろう。
今は、本当に、大人の世界での社会的リンチとも言える状況がひどい。
昨今の新聞や週刊誌の見出しはそのためのもののようにも思える。
そのような状況に敢然と立ち向かうのがおたく、というものだろう。
秋葉原で、200LXの製造中止に抗議する署名を集めるため街頭に立っていた典型的おたくスタイルの人々を思い出す。

おたくにだけ効く銃というのも面白い。
この作品に出てくるポリスメンは、秋葉原の平和を守る、という点でおたくサイドなので、この銃が効いてしまうところが可笑しい。

あと、ちょっと余計な話だが、日本語がうまくなっている。
これまでは、博識なだけにいろいろな日本語表現でやや使われている場にふさわしくなかったり、前後のつながりで首をかしげるようなものもあった。しかし、それは、おたく的に見ると、正に成長の過程であった。
私も、覚えた小難しい表現を、本来の使い方を知っている人から見たら少々奇妙に見えるような場でたくさん使ったものだった(今もそうだろう。)。それがおたく的チャレンジというものであり、おたく的成長につながるものだと思う。
田中ロミオ氏も年をとったということか。

SLGも楽しいのだが、このような作品では、メインルートについては容易なSLGにし、ヒントもずばりのものをつけてもらうといいのではないか。あとは、いろいろなアイテムを探す楽しみくらいでよかったように思う。システム面で欲張り過ぎた、という感じか。

おたくまっしぐら