Let it be

Let it be という歌があった。
曲は好きだったけれど、Let it be という言葉は好きではなかった。
なるがままに任せよ、というのは、何だか投げやりだ。
そんなことでいいのだろうか、と思った。


今はそうではない。


長い間、精魂を傾けて努力したことが崩壊してしまったとき。
再び築き上げることは絶望的に思えるとき。
その時に微笑んで一握りの砂から、再び積み上げを始める。


自分として、一生懸命準備もしてきた。
しかし、やはり赴けば死ぬ可能性もある。
その時に、振り返って微笑み、再び前を向いて歩いて行く。


そんなことが Let it be であるかも知れない。
自分がここにあること。
それは、どのような状況にあっても、一粒の種をまき、一輪の花を植え、一歩前に進むことなのだろう。