警察小説

警察小説というジャンルがある、ということを聞く。
それらしい小説を、それとして読んだ記憶もないが、
グレアム・グリーンなどはそうと言えないこともない。

昨日の欄で取り上げた「事件の核心」から(p.342)。

私はあなたを信じない。私はあなたを愛する。が、けっしてあなたを信じたことはなかった。もしあなたが私をつくったのなら、私が煉瓦の袋のようにいつも持ち歩いているこの責任感もあなたがつくったのだ。私は意味もなく警官をしているのではない。−秩序の責任、正義がなされることを監督する責任をもっている。私のような人間には、それ以外のふさわしい職業がなかったのだ。私は自分の責任をあなたに移すわけにはゆかない。もしできれば、私は誰かほかの人間でありたい。・・・私には責任がある。そして私はそれを自分のできる唯一の方法で果たそうと思う。