犬を持つ人

ふと窓から外を見ると、犬を持って歩いている人がいる。
犬を持つ、というのも妙な表現だが、抱えているわけではなく、首の辺りを抱えるようにして歩いている。
従って、犬自体はだらりと体が下がって、立っているようにも見えなくはない。近いのは、猫が首のところを持たれているような格好か。
結構大きな白い柴犬なので、殆ど引きずりそうだ。
一体、どうしてそんなふうに歩いているのかと思ったのだが、見ていると、車が通る。
そして、車が通り過ぎると犬を下ろして普通に歩かせている。
狭い道で、犬が車に接触しないようにしていたのだな、とやっと分かった。
でも、犬も自力でちゃんと自動車を避けるようにしないといけないようにも思うし、何だか難しいね。