MaltronとKinesis Advantage2などの比較

私も購入前は、Kinesis Advantage2とMaltronの比較などを海外のサイトも含めて結構見た。

実際に使ってみて思うのは、どちらも、本当によいキーボードだなあ、ということ。

しかも、互換性というか、両方を使っていて、違和感なく乗り入れることができる。

かつ、この2つは、強力な個性があり、まったく違うものなのだ。

 

無刻印にしてブルーのホームキーをグレイに変えた黒のKinesis Advantage2 LFは、実に静謐な雰囲気をたたえており、禅の境地を感じる。
工業製品としての仕上がりの良さもある。

 

一方、Maltronの方は、外見も、使用感も、実にレトロというか、手作り感とぬくもり、懐かしさがある。そして、サイトで見る、様々な困難を持つ人々への暖かい眼差しがこのキーボードにも生きていることを感じる。

 

どちらか一つ、ということであっても、どちらでもお勧めできる。

敢えて言えば、初めて使う人には、工業製品としての安定感のあるKinesis Advantage2という感じになるかも知れないが、それも趣味の問題か。

 

もちろん、私が健康な頃に愛用していたHHKBや東プレのキーボードも本当に良いものと思う。
ただ、腕や肩の痛みで、それらを使えなくなった人々の選択肢として、これらのエルゴノミクスキーボードは本当にお勧めできる。

 

分離型のものは、私のように、キーボードをちょっとどかせて紙に万年筆で書きながら考えを整理し、またキーボードを出して使う場合、配置してパームレストをセットする手間が思考と作業を中断させてしまう感じだ。ずっとキーボードで作業をしている人には良いと思う。

薄くて横長のエルゴノミクスキーボードは、私としては、ちょっとキータッチが物足りない感じだった。

MaltronのKinesis Advantage2化

実は、病が高じて、MaltronのDual Hand 用キーボードも購入してしまいました。

日本での代理店もあるようですが、サポートは本国(UK) に依頼するように、と書いてありましたので、それであれば直接本国から購入しようかな、と思い、そちらのサイトで購入しました。

Maltron Ergonomic Keyboards

今回は、日本の国旗が出ている欄もあり、そちらに行って見ました。

www.maltron.comここを見ると、この会社は腱鞘炎とかという問題を越えて、様々なチャレンジを持つ人々のためのキーボードを作っているのだな、と言うことがよく分かります。

私は、Maltron L90 dual hand fully ergonomic (3D) keyboard - US English のグレー、トラックボール付のものにしました。

www.maltron.com

製品自体は米国用のものと同じで、従って、購入しようと思えば、UK配置のキーボードも購入できる、ということになります。
ただ、私は余りチャレンジするのも勇気がなかったというか、基本的に生産性を上げたいと思うため、なるべくキー配置が同じような物を購入したいと思い、US配列のものにしました。また、その意味で、QWERTYを選択しています。

値段は送料込みで500ユーロでした。また、受け取り時に配達してくれた運送業者さんに支払った関税は4500円でした。


申込から到着までは約一か月です。
梱包は普通の段ボール箱にプチプチで丁寧に梱包して入れてありました。
開封しても特に問題はなく、また解説書やマニュアルといったものの同梱もなく、キーボードだけが入っている状態です。
マニュアル等はダウンロードで入手、ということのようです。


キーのタッチも、Cherryの黒軸で、ネットで見るとあまり人気がなく重いと言われているようですが、私はなかなかよいと思いました。
重い感じもしません。全体的なキーボードの作りのせいか、むしろ茶軸より軽快な感じがします。
ただ、ちょっと指がもたつくとチャタリング風に文字が2つ入力されてしまうことがありますが、これは私自身の課題であり、研鑽に努めたいと思います。


今回はトラックボール付の物を購入したのですが、正直、どの指からもトラックボールが遠く、むしろ従来から使っている外付けのトラックボールの方が使いやすいので、あまり本体のトラックボールは使っていない状態です。

ただ、デザイン的にトラックボール付の物の方がコクピットのようで格好いいので、まったく後悔していません。

キーもkinesisに比べて数が多く、またそれらがアクセスしやすいところにあるので、よい感じです。

Kinesis Advantage2は非常に手にフィットする感じでしたが、Maltronはそれに比べるとやや自由度がある感じです。
お椀型が浅い、と言う感じでしょうか。

Maltronの一番の問題は、数字キーの6が左手側にあることです。
最近の分割型のエルゴノミクスキーボードを見ていると、結構そのようになっているものがあります。
そもそもkinesisの左右分離型のキーボードもそうなっています。
Kinesis Advantage2は、6は右手側ですが。
これは、まあ、慣れの問題ではありますが、これまでずっと6は右手で打ってきましたし、また、Kinesis Advantage2と互換性がないのも困るな、と思いました。
実はMaltronのような歴史のあるキーボードがこのような配列になっているとは意外で、ちょっと意表を突かれた感じです。

そこで、この際、nodokaを使って、Kinesis Advantage2と同じキー配置にしてしまうことにしました。

appletllc.com

残念なことに、Maltronは左右のスペースキーが基盤の同じところに繋がっているのか、同じキーコードを吐くので、別々の機能を割り付けることができないようですが、後はかなり自由に変えることができるので、数字の列を一つずつずらして、Kinesis Advantage2と同じにしてしまいました。

これで非常に使いやすくなり、ほぼKinesis Advantage2と完全互換のような感じで使えるようになりました。

nodokaは複数のキーボードを接続しているとき、それぞれに別のキー割付をすることができるので、Maltron、Kinesis Advantage2、HHKBを繋いでいても、それぞれに合わせたキーアサインをすることができます。
正に日本の誇るスーパーツールだな、と改めて思います。
サブスクにしてもらってお金を払いたいくらいです。

今回のキーアサインに当たっては、
104.nodoka
104on109.nodoka
を大部参考にさせてもらいました。
日本語IMEとの関係でまだ分からないところがあるのですが、とりあえず動いているのでOKと言うことにしておきます。

 

これで、

・オフィス1では、 Kinesis Advantage2 Graphite (茶軸)
・オフィス2では、Maltron (黒軸)(サブでErgodox EZ静音赤軸)
・自宅では、Kinesis Advantage2 LF (PBTキーキャップに換装)(静音赤軸)

と、非分離型エルゴノミクスキーボードでの執務態勢が整ったので、頑張っていきたいと思います。

 

 

Kinesis Advantage2 PBTキーキャップ交換(続き)

先日、Kinesis Advantage2のキーキャップを

Keycap.sh - PBT DCS keycaps for the Kinesis Advantage 2

で購入したことを書きました。

Kinesis Advantage2 graphite購入、キースイッチをこわした話、PBTキートップ購入 - Letters from lanternj

非常によい感じなのですが、ホームポジションのキーキャップの色を青から白かグレイに変えたいな、と思いました。

実は、上記のキーセットは、ホームポジションにDSAを使っているので、割といろいろなキーキャップが使えるように思います。

今回は、下記から灰色のキーキャップを購入しました。

yushakobo.jp

交換もスムーズにでき、ますますよい感じになりました。

秋の夜長を静かに過ごせそうな気がします。

Kinesis Advantage2 graphite購入、キースイッチをこわした話、PBTキーキャップ購入

Kinesis advantage 関係のお話が溜まってきたので、まとめて書いてみます。

 

1 Kinesis Advantage2 Graphite の購入

 腱鞘炎の防止というか回復に効果があることが分かったので、Kinesis Advantage2をもう一台、職場用に購入することにしました。

 折角なので、一台目のKinesis Advantage2 LFとは違う機種にしようと思い、Kinesis本家に出ていた、Kinesis Advantage2 Graphiteを購入することにしました。

 日本の代理店であるエジクン技研さんに確認したところ、Kinesis本家からでないと購入できないとのこと。

 そこで、sales@kinesis.com に連絡して、graphiteを購入したい旨を連絡したところ、スムーズに手続を教えてくれ、購入することができた。

 私が購入を申し込んだ9月の段階では、Kinesis本家のサイトに写真とか値段とか出ていたのですが、今確認するとgraphiteの項目はなくなっていました。

kinesis-ergo.com 

こちらに、graphiteを扱った動画もあります。

www.youtube.com

 お値段は、399ドルで、silverが389ドルですから、そんなに変わりませんね。日本への送料/手続料が93.2ドルになります。後は関税が若干。エジクン技研が良心的な価格で販売してくれていることが分かりますね(今回は直接でないと駄目だったので残念でしたが。)。

 9月2日にsales@kinesis.comに連絡したのですが、手元には9月27日に着きました。諸々手続を考えると、このくらい時間がかかるのだろうな、と思います。

 スイッチは茶軸一択です。
 私の好みとしては、複数持つのであれば、赤軸/茶軸をそれぞれ購入するのが楽しいと思いますが、1台と言うことであれば、赤軸かな、と思います。雰囲気が慣れ親しんだHHKBに近い感じがするためです。

 

2 キースイッチを毀した話

 さて、Kinesis Advantage2 Graphiteを購入して、当然ながらキーの入れ替えなどするわけですが、私は、windowsキーと他のキーの組み合わせを結構使うので、Deleteキーにwindowsキー機能を割り当て、本来のwindowsキーにはコントロールキーの機能を割り当てています。

 従って、先に購入したKinesis Advantage2では、本来のwindowsキーのキーキャップをコントロールキーのものに変更しています。

 今回のgraphiteでも同様にやろうと思い、着いた当日にwindowsキーキートップを外したところ、キースイッチの上部も一緒に取れてしまいました。まあ、そういうこともあるか、と思って元に戻し、コントールキーのキーキャップを付けて押してみると反応しない。

下記の方と同じ症状と言うことでしょうか。

Kinesis Advantageのキースイッチが死亡したのでキースイッチを交換した - blog.jiikko.com

 

この件を、Kinesis の sales@kinesis.com の方に連絡したら、

「tech support の方に相談してみて」

と窓口を紹介してくれました。

そちらに連絡したところ、チケットを発行してくれ、少しやり取りをしたところ、

「あら、こわしちゃったのね。
それは保証外だけど、買ったばっかりで気の毒だから、
代わりの基盤を送ってあげるわ。」

と言ってもらい、送料の18ドルを支払ったところ、5日くらいで親指部分の基盤を送ってくれました。しかも、毀した右手用だけでなく、左手部分も。もちろん、こわした部分も含めて返送とかは不要です。

さて、取り付けというか交換ですが、

まずは、右手親指部分のキーキャップを外し、

次に、Kinesis Advantage2 graphiteの裏側のネジを外して裏蓋を開け、

右手親指部分の基盤を止めているネジを外し、

基盤に接続しているケーブルというかリボンを慎重に外し、

新しい基盤にリボンを接続し、

新しい基盤をネジで留め、

裏蓋を閉めて、ネジを締め、

キーキャップを付けて

動かしてみました。

作業時間は15分くらいではないかと思います。

無事に動き、上記の方のような大手術をしなくて済み、大変よかったと思っています。

 

ということで、Kinesis の皆さんには大変感謝しております。

graphiteは、グレイのホームポジションキーが格好よく、また茶軸も赤軸とは違ったやや厨二的な楽しさがあり、気に入っています。

 

3 キーキャップの交換

 さて、元から持っているLFの方ですが、こちらについては、キートップを無刻印に変更してみました。

と言うか、PBT のキーボードいいな、と思って探したところ、下記のサイトを発見。

keycap.sh

現在は価格も表示され、カートにも入れることができるようになっていますが、私が見つけたときは、在庫無しで、購入できない状態でした。

そこで、問い合わせ窓口に、メールで、

「これ欲しいんですけど。。。」

と連絡したところ、

「しばらくしたら発注分が来るので、また販売する予定。

買えるようになったら連絡しようか?」

と言ってくれたので、お願いする。

1週間ほどで、メールで連絡が来たので、サイトから購入。

ただ、このサイトのFAQでは

「海外発送はしていません」

とあったので、

「日本に住んでいるのだけど、発送OK?」

と聞いたところ、

「じゃ、明日郵便局に行って手続きしてくる」

と割と軽いノリでOK。

翌日メールが来て、

「郵便局行ったら、日本までの送料は17.5ドルだった。

本体込みで125ドルになるけど」

とのことなので、

「お願いしまーす」

と返したところ、すぐに送ってくれて、5日くらいで日本に到着。

到着の連絡をしたところ、

「おー、そんなに早く着くんだ」

と驚いたご様子。

USで買っても109.95ドルなので、余り変わらない感じでした。

下記の取り付け動画(公式)を見ても、使っている人が趣味で作ったものをお裾分けしてくれている感じ。

https://keycap.sh/install

販売サイトの、このコメントが厨二的でいいですね。

「The keys give the Kinesis Advantage a jet black look similar to sitting down at the console of a jet black stealth fighter jet」(ほんとの戦闘機コクピットは知らんけど、雰囲気は分かるよね?、と続きます。)

 

取り付けもすぐ終わったのですが、無刻印にしたら、もの凄くよい感じになってびっくり。

写真は載せずにすみませんが、この良さは写真では分からないのかも知れない、と思います。

正直、graphiteより、余程classyな感じ。

かなり気に入りました。

この「いい感じ」はPBTであることよりも、無刻印であることに起因すると思うので、

Kinesis純正の無刻印でもかなりいい感じになるのではないかと思います。

というか純正だと、ファンクションキーも無刻印にできるのですが、

素晴らしくなるだろうな、と思う反面、使う場面でカオスになりそうな気がします。

 

 

 

 

 

Kinesis Advantage2用のパームレスト

Kinesis Advantage2用のパームレストは、製品自体に同梱されているし、そもそもなくても使えるのではないかと思う。

しばらくパームレストなしで使ってみたが、使用推奨のようなので、同梱のものを使ってみた。

www.ergonomics.ne.jp

なかなか快適なのだが、今度は逆に薄いのが気になるようになった。

その時、ネットで、ふっくらとしたリストレストを使っている画像を見た。

av.watch.impress.co.jp

 

調べてみると、サンワサプライリストレストのようだ。

www.sanwa.co.jp

早速2つ購入して置いてみるとなかなか良い感じだ。

裏面も接着するわけではないが、適度に粘着性があり、ずれたりしない。

 

しばらくこれで行ってみようと思う。

 

WebEXが勝手に常駐

起動させた覚えがないのに、WebEXが勝手に起動している。

タスクマネジャーで見ても、スタートアップにも出てこない。

インテルのドライバアップデータもそうだったが、メジャーな企業がこのようなことをするのは感心しない。

インテルの時と同様、アプリケーション自体をアンインストールすることにした。

Scansnapのショートカットキーの無効化

最近はエルゴノミクスキーボードを使っているが、これまでとはキーの配置が違うので、試行錯誤しながらベストなキー設定を探っている。

Kinesis Advantage2のデフォルトでは、スペースとEnterキーが右手の親指の位置に並んでいる。

 

私の場合、

・ctrl+spaceでIMEオン、win+spaceでIMEオフ

・ctrl+Enterでメール送信

というキー設定をしている。

 

従って、spaceとEnterを押し間違えるとメール誤送信となるため、なるべく押し間違えないようにしたい。

もちろん、IMEオンとメール送信のキー設定を見直すことでもよいのだが、プログラマブルなキーボードの場合、キーのリマップで対応することもできる。

 

今回は、基本的にキーのリマップで対応することにし、

・左手の親指用には、spaceとwindowsキー

・右手の親指用には、BackspaceとEnter

を割り当てた。

さらに、IMEオフには、ctrl+shift+space を割り当てた。

 

ところが、ctrl+shift+space を押すと、scansnap managerが立ち上がってしまう。

こんなショートカットキーがセットされているとは驚いた。

そこで、解除しようとscansnapのオプションを探したのだが、そのような設定項目が出てこない。

調べてみると、

1) ScanSnap Managerがタスクトレイに常駐している場合は右クリックメニューから終了させる。

2) C:\Users[ユーザ名]\AppData\Roaming\PFU\ScanSnap 配下の SsCommon.cfg をエディタで開き、[CONFIG_C] の下に「IsRegist_HotKey=0」という設定を追加。

3) ScanSnap Managerを再起動。

で無効化が可能とのこと。

下記の記事の中で引用されているリンク先を見ると、PFUのサポートが教えてくれている。

このくらいであれば大して面倒でもないが、かといってマニュアルに書くようなことでもなく、サポートコミュニティでもあれば、そこに書いておくようなことかな、と思う。こうした情報を公開してくれている方に感謝したい。

 

blog.nakajix.jp