黒いピエロ

黒いピエロ (lettres)

黒いピエロ (lettres)

淋しい小説。作者が60歳を過ぎてから書かれた作品でしょうか。
それでも、この小説は、1999年1月20日に第一刷が出、同年3月19日には第二刷が出されています。多くの人に読まれている、ということでしょうか。
みすず書房のlettresシリーズには、クンデラの「冗談」もありました。
「黒いピエロ」の恋、そしてクンデラの小説に書かれる恋もいつも本当に悲しい。お伽話のようであるのに、その透き通った悲しさがずっと胸の中で鳴り響いている。
目の前に回転木馬が浮かんで来ます。