清浄

pakira_s2009-03-21

久しぶりに正法源蔵から。
袈裟は必ず清浄なるものを用いて作る。
ことに清浄の衣財とされるのは、十種の糞掃衣。


一者 牛嚼衣
二者 鼠嚙衣
三者 火焼衣
四者 月水衣
五者 産婦衣
六者 神廟衣(神を祭る廟の中の衣。鳥が咥えていったり風に吹きさらされたもの)
七者 塚間衣(墓場に捨てられた死者の衣)
八者 求願衣
九者 王職衣(朝廷の位階に従って決められた服で、位階が変わると捨てられたもの)
十者 往還衣(死者に着せて墓場まで行き、帰途路上に捨てられたもの)


袈裟が仏法を伝える上で重要であり、きちんと袈裟を着ることが大切、と言う。
そして、その袈裟はこのような布から作る。
道元の厳しさと突き抜けているところがよく出ている。
その後に、花を添えて祭り、祈ってから着る。
あまりの粋さに、自らを恥じること深いものがある。
正法眼蔵第三十二伝衣)


写真は、私が朝、庭で見つけたもの。
子どもたちが団栗と小枝で作ったのだろう。
私が運動のために、団栗を取りのけておいた場所の真ん中に作ってある。
運動は、少し離れた草の上ですることにした。