楊枝

道元正法眼蔵第50巻は洗面の章ですが、その中に楊枝の使い方があります。
この楊枝は、どうも今の爪楊枝ではなく、もっと太いもののように思われます。今の歯ブラシのようなものについても言及がありますが、
「馬の尾を寸餘にきりたると、牛の角の大きさ三分ばかりにて方につくりたるが、ながさ六七寸なる、そのはし二寸ばかりに、むまのたちがみのごとくにうゑて、これをもちて牙歯を洗うのみなり。僧家の器にもちゐがたし。不浄の器ならん、仏法の器にあらず。俗人の祠天するにも、なおきらひぬべし。かの器、また俗人・僧家、ともにくつのちりをはらう器にもちゐる。いささかの大小あれどもこれひとつなり。」
と、靴磨きにも使うではないか、とさんざんな言われ様。
道元の時代の楊枝は、下のページの「房楊枝」に近いものであった様に思われます。
http://www.binchoutan.com/youji/index.html
さらにびっくりしたのは、舌の掃除もしていること。
楊枝で血が出るくらいまでこそぐ、とある。
更に、楊枝を捨てるときには三回指を弾いてならすとか。
粋なのでしょうか。


ということで、私も、舌の掃除用具を買ってきました。
血が出るまでなど、とんでもなく、少しやっただけでもまだ舌が痛い感じです。
うーむ、なかなか仏道も厳しい。

舌クリーナー ブラシ&ヘラタイプ(ライム) G-2183

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