星にいく汽車

昨日、ROCCAでご飯を食べながら久しぶりに完読?
集英社漫画文庫の一冊で、

星にいく汽車
夏子の一日
3月になれば
男性失格
きゃべつちょうちょ

が収められていた。
どれも本当に懐かしい。
「星にいく汽車」の表紙は、高校生の頃、トレーシングペーパでなぞり、ルーズリーフノートの内カバーに貼っていた。
「3月になれば」のなよ竹など、今も心に残る登場人物の一人。
「きゃべつちょうちょ」では不覚にも涙が浮かんできてしまった。
それにしても、なぜ大島弓子の漫画はよいのだろう、と思っている。


「夏子の一日」の最後のコマ、北海道の草原の中の大きな木の下で、主人公がひらひらの白い長いスカートの服を着て坐り、大きなひさしにリボンのついた帽子を被り、以前の学校の友人からの手紙を読んでいる。この一コマから感じられる品格というか、そんな堅苦しいほどのものではないが、品の良さ、というと軽すぎるような、そうしたものが何よりも私の心に沁みるのかも知れない。


大島弓子さんの本を置いてくれていて、ROCCAには感謝しています。


ISBN:9784086120517
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