晩夏

このところ、ずっとシュティフターの作品を読みながら過ごしている。
会議にも、持ち込んで読んでいようかと思うほどだ。
今の仕事は、大切なものを見失わないようにすることではないかと思っている。
私は、しかし、見失いがちなのだ。
一瞬、一瞬、気をつけていなければ、つい違うものに基づいて判断したり行動したりしてしまいそうになる。
シュティフターの作品を読んでいると、そのような誤りから離れていることができるような気がする。
会議の際に文学作品のハードカバーを開いているなど顰蹙をかうかも知れない。
寛恕を乞うばかりだ。

私が読んでいるのは、実家の近くの古本屋で購入した集英社版世界文学全集31巻。
これは現在は絶版だが、下記の文庫本で読むことができる。
できれば内容紹介など読まずに、全くプレーンな状態で読むのがお薦め。

シュティフター・藤村宏訳「晩夏」

晩夏 上 (ちくま文庫)

晩夏 上 (ちくま文庫)