天翔るペン

pakira_s2012-05-26

masahiro萬年筆製作所製の萬年筆を購入。

今回は、14mmオレンジマーブルエボナイトダイレクトタイプ、ペン先は10号FA。

これまで使っていたパイロット743FAを、ペン習字を始めた母に提供した為、自分用のFAとして購入。

FA(フォルカン、ファルカン)は、自分の書き方次第で字幅も自在に調整でき、また内野さんのセッティングのおかげでインクフローも快調で、しかも軸の精度が非常に高いため、使っていて自分の分身のような感じがします。743と比べると、ペン先からの衝撃がダイレクトに指先に伝わる分「硬い」と表現してもよいのかも知れませんが、自身とペンとの一体感を非常に強く感じるので、やはり「硬い」という表現には違和感があります。

内野さんの万年筆では、15mm赤マーブルエボナイト軸にSFM15号を着けていただいたダイレクトタイプのものも使っています。
SFMのペンも素晴らしく、精度の高さを感じるのですが、今回のFAについては、その柔らかさとエボナイト軸の軽さの為か、自分の意思をそのまま紙に載せることができるような不思議な感触があり、名刀を手に入れたような雰囲気があります。
書いていると、ペンを使っていることを忘れてしまうような天翔る感じがあります。

ウェブ上では、FAは制御が難しく清書用との書き込みも見受けますが、おそらく内野さんの検品調整の妙もあり、私にとっては発想段階でどんどん書き進むのに最適な感じがしています。
ちょっと他のペンが使えなくなってしまうのが困ったところ。

今日もこのペンのお蔭で、大部仕事が捗りました。