ある乙女の死

松籟社シュティフター作品集第三巻所収。
病気で二十歳で逝った娘を嘆く母のところに天使が訪れる。
静かな掌編。


今朝は4時過ぎに目が覚める。
朝から暑い日。
木陰で軽く体操をする。
蝉の声はするけれど、嘗ての喧しいようなものではない。
淋しく思うのは昔を知る者だけで、未来を見る者はこの静かな蝉の声こそが共に過ごすべきものなのだろう。
彼らの心と蝉の声や小さな白い入道雲などと深い交感があることを遠くから祈る。