洗脳論語

苫米地英人さんの「洗脳論語」を読む。

苫米地さんの他の本が面白かったので、Amazon Primeで無料で読むことができたこともあり、読んでみることにした。

共感できる部分も多く、実は私も、論語を読んだり、孔子の評伝を読んだりしても、あまり孔子が立派な人に思えないというか、偉さがわからないところがあった(実は私の大好きな人が井上靖孔子伝をとてもよいと言っていて読んでみた。もちろんよい本と思ったが、例えば渋沢栄一論語を高く評価している。つまり私が敬愛する人々は、自らの高い資質や思いを孔子の言葉の中に反映させ、それをくみ取っているように思う。私は、もちろん自らの資質の至らなさもあるが、論語等に自らを積極的に投入しないという姿勢も影響しているように思う。)。

したがって、この本を読んで、そのように思う人もいてくれたのだな、と思った。

とはいえ、論語には、多くの人が自分の思いを重ねてきたのだと思う。

そうした人々の思いは大切にしつつ、自らの思いも、また思考も深めるということだろうか。