LAMY safari all black ncode の購入

LAMY safari all black ncode を購入。

neosmartpen.jpNeo smartペンのLAMY safari版だ。
性能的には、M1+がローカルでA4用紙1000枚分を記憶できるところ、30枚分しか記憶できないので、劣っていると言えるが、全体的な質感とかが素敵だし、基本的に同期して使うものなので、pen本体の記憶容量はA4用紙30枚分もあれば十分だ。
PCの方でも、ブラウザベースで同期できる。
ただ、同期したデータがどこにどのような形式で保存されているのかがよくわからない。
PCの方などは、キャッシュの削除機能があり、データ本体はクラウド上にあるのではないかと思わせるところがある。
プライバシーポリシーでも、コンテンツを5年間は保有する、という記述がある。暗号化しているかどうかは確認していないが、ちょっと不安なところがある。
NEO Labは韓国の企業のようで、この辺のプライバシー感覚は、NAVERとかLINEでも問題になったことがあるが、Neo smartpenでは適切にプライバシーに配慮した情報管理がなされていることを期待したい。

NEO studio のデータのバックアップについては、下記のブログに記載がある。
https://labs.neostudio.io/topic/215/
Android端末の場合、NEO STUDIOアプリ右下の三点メニューを連続で7回タッチすると開発者向けオプションとしてデータのバックアップが現れるところが味わい深い。
NEO Studioの前身のNEO Notesでは普通にこのオプションがあったのではないかと思われる。そして、それを使ってNEO Studioへの移行も行うことになっていた。
NEO studioになってからは、データがローカルではなくクラウド上に保存されるようになり、アカウントがあればバックアップの必要もないということなのかもしれない。
この辺はやはりsovereigntyの問題か。

また、より物理的なTipsとして、ペンの書き味の問題がある。
このLAMY safari all black ncode は、取扱説明書にはD1タイプのリフィルが使える、とある。
4CタイプとD1タイプの違いは、Webからの情報によれば、D1の径が2.3-2.35mm、4Cの径が2.4mmとのことだが、まあ、日本で作られている所謂4CのものはD1ということなのだろう。JIS S6039:2006はISOのD1規格と互換とのこと。
https://plaza.rakuten.co.jp/genesisi001/diary/201510240000/
LAMY safari all black ncode にもともと付いているのは当然ながらLAMYのリフィルだが、これはシュミットのEasyFlowのOEMと思われる。
ところが、これがガタガタというか、ホルダーが緩くてリフィルがガタつく。
そこで、先端部にセロテープを巻いて固定してみる。
すると、書き味は抜群によくなったが、同期したデータの方に、変な線が入る。
想像だが、セロテープがカメラによる読取によくない影響を与えているのだろう。そこで、セロテープを外し、先をよく拭いて装着し直す。だいぶよくなったが、まだ少し線が入る。セロテープを巻かずに書いていたときはOKだったので、変な感じだ。これも想像だが、シュミットのD1リフィルは、先端部に色が分かるようにプラスチック樹脂の部分がある。それをよく磨いたのでライトが変な感じで反射するようになってしまったのかも知れない。手持ちのPilotの4Cとかオートのニードルポイント4Cとかでやってみると変な線は入らなくなった。また、ガタつきの方は、先端部ではなく、ホルダーに完全に隠れる部分にセロテープを巻くことで気にならない程度に抑えることができた。

日本語の認識能力について、コメントでは否定的なものもあるが、私の場合は、字の大きさを極端に不揃いにしないとかほんの少し気を付ければ、ほぼ完全に読み取ってテキストデータに変換してくれ、むしろ驚いてしまった。
さらに、英語については、筆記体でも結構認識してくれ、これも驚いた。

また、米国サイトでは、ncodeペーパーをpdfで提供してくれており、印刷して使うことができるようになっているが、日本サイトでは提供されていない。試しに、米国サイトで落としたデータを印刷して使ってみたが、うまく認識されなかった。サイズなどの問題で、印刷時に補正がかかり、ドットが本来の位置に印刷されない、といった問題があるのかもしれない。
米国サイトでは、Pen Managerというアプリも提供されているが、これは特に必要を感じなかった。

ということで、ちょっとデータの扱いに不安が残るところもあるが、使用感はとてもよく、気に入った。
センシティブでないデータについて、しばらく普通に使っていきたいと思う。