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こちらには暫く書いていませんでしたね。
下記に、こちらよりは少したくさん書いてあります。
よろしければおいで下さい。

- Letters from lanternj -

ある乙女の死

松籟社シュティフター作品集第三巻所収。
病気で二十歳で逝った娘を嘆く母のところに天使が訪れる。
静かな掌編。


今朝は4時過ぎに目が覚める。
朝から暑い日。
木陰で軽く体操をする。
蝉の声はするけれど、嘗ての喧しいようなものではない。
淋しく思うのは昔を知る者だけで、未来を見る者はこの静かな蝉の声こそが共に過ごすべきものなのだろう。
彼らの心と蝉の声や小さな白い入道雲などと深い交感があることを遠くから祈る。

ゼンツェの接吻

松籟社シュティフター作品集第三巻所収。
これは凄まじいヲタ小説。
最近、シュティフターのヲタ度の高さに驚くことが多いが、この小説も相当なものだった。
大体、許嫁的な関係が出てくるところからして雰囲気が怪しい。
更に、美少女の方から接吻をしてくるとか、お互いに意地を張り合うとか、誠に若々しい。
シュティフターの作品を読んでいると、そうした若さゆえの気持ちの行き違いに改めて気づかされると共に、周囲の大人が気遣い、結ばれるべき二人を導くことが大切であることを思う。その気遣いとは、二人が決定的な破局に到る前に二人を暫し離し、お互いに対する思いを胸に、それぞれの為すべきことに精進させる、ということなのだろう。

昨日は、久しぶりに根津の傘屋さんへ。
この傘屋さんは本当によい傘を揃えていると思う。
置いてある商品は、ほとんど一品ものと言えるようなものなので、出会いという感じだ。
私が嘗て購入した傘も昨日は見つけられなかった。
とても素敵な傘があったので2本購入。
一つは、小さな十字(クロス)がついている傘。これは、私の感覚からすると、最高におしゃれな逸品。
とても薄いクリーム色の傘袋の上部に、本当にさりげなく濃い茶色のクロスとそれを菱形で囲んだ模様が傘を巻くように付いている。
実際の傘も袋と同様の薄いクリーム色だが、縁に傘袋と同様のクロスとそれを菱形で囲んだ模様が付いている。
ただ、傘の方は骨が8本があって、それによって分けられている各面の縁がグリーン、オレンジ、ブラウン、ライトブルーの4色で彩りされている。
雨に当たる方には線で模様が描かれ、内側は帯状に縁にそれぞれの色の帯が付き、模様の部分が白抜きになっている。
基調となる色も、薄いクリーム色と言ったが、これは軽い色ではない。深い味わいのある色になっている。
握りはオレンジで模様入りのアクリルだが、ちょっとセルロイド風のところが懐かしい。
神戸のオカダ傘店の傘も好きだが、やはり神戸と江戸では色使いや柄が違うところが面白く、それぞれに味わいがある。
もう一本購入したものは、一見真っ黒のようだが、手鞠の織り柄が入っている。傘の縁には細く金糸が走っている。
握りは木を彫って作ってある。
これもやはり本当にさりげない。しかし、自宅で見ると凄い迫力だった。
本当は、もう一本購入したかったのだが、一度に三本というのもどうかと思い、今回は思いとどまった。
しかし、次に行くときには是非購入したいと思う。
また、絹の傘も見せてもらう。
絹というと、華奢で嵐の中を差して歩くときもある傘の素材として大丈夫なのかな、何で敢えて使うのだろう、と思い、おばさんに聞いてみる。
すると、絹の傘はいい、開いたときのシャ、という音がいい、という。
折角なので、開かせてもらうことにする。
渡してもらうと、まず、傘袋の肌触りが素晴らしい。
また、布も厚い織りで、頼りになる感じだ。
このお店には絹の紳士用長傘は一種類しか置いていないが、色は、なんというかクリーム色に紫と灰色が入ったような実に美しい色で、どのような服装にも合う。
そして、実際に開いてみると、確かによい音がする。
優しく、品があり、筋を通している雰囲気。よい女性(男性も、かな)のような雰囲気だ。
これは流石に値段が高いので、将来の目標とすることにした。
或いは、大切な人への贈り物にしても良いかな、と思った。

こちらのお店で私が好きなのは、勿論商品が素晴らしいこともあるのだが、店主の方(おばさん)が商売に誇りを持っていることだ。
このお店では、値段のことばかり言う人はあまりよく思われないと思うが、また全然値切らない、というのも余り歓迎されないような感じがする。
神戸でも思ったが、値段のことを全く言わないのは、お金を大切にしていないというか、スノッブというか自分を偽っているというか、価値についてお店の人とコミュニケーションするつもりがないというか、まあそんな感じに受け取られてしまう、ということだ。
勿論、明確に「負けて下さい」というような言葉にしなくてもよいのだけれど、世の中において大切なお金というものをやりとりする際には、その根拠となっているモノの価値を含めて、意思疎通をする意欲を示すことが大切と考えている、という感じだ。
会計の時には、五つ玉の算盤を出して、はじきながら計算してくれる。
そして、私に金額を示し「これでどう?」といい、自ら「うん、いい感じだ」と言う。
言ってから自分でも可笑しいと思ったのか、笑っている。
別に解説はしてくれなかったが、つまり自分にとっても、お客にとっても、或いは傘を作ってくれた人にとっても、バランスよくよい値段にした、という意味であることは私にも分かるのだった。

つやふきん

この頃、万年筆というのも磨くときれいになるものだと分かった。
プラスチックのものはサンエーパールで磨くと傷も目立たなくなる。
銀のものもピカピカになる。
面白いので、実家にあった古い万年筆を持ってきて磨いたりしている。

今日は、銀座の佐々木商店で「つやふきん」も購入しました。
神戸の pen and message にもあって、なんで万年筆屋さんにふきんがあるのだろう、と不思議に思っていました。
磨くことに目覚めると、その理由がよく分かります。
pen and message には、私には何故あるのかよく分からないものがたまにありましたが、いずれもペンに関係のあるものだったのだな、と気づくことがよくあります。つやふきん以外でも、超電解水も吉宗さんのところで教えてもらいました。

賢人

賢人、という言葉も様々な場面で様々な意味を持つ。
それでも、私は賢人を目指してみよう、という気持ちになってきた。
賢人の有り様は、サキャや諸葛孔明、セネカのような感じだろうか。
つまり、竹林にいるようだが知恵で「知恵で愚かさと強大に立ち向かい平和を齎す人」ということか。
そして、サキャやセネカの本を読んでも思うのだが、賢人の第一の敵は怒り、次に不寛容と狭隘な視野か。

エラボー

昨日は、ユーロボックスで、パイロットの旧型エラボーの初期型のものも購入しました。
デスク周りで使うのに、嵌合式の柔らかいペンが使いたいと思ったためです。
それと、エラボーは前からとても気になっていました。

実際に使ってみると、極端に柔らかいという感じでもなく、むしろ私の持っているモンブラン225の方が柔らかいように感じられるくらいです。
ただ、書き味は、手に取るたびに違うように思われて(それ自体おもしろいことですが)、もう少し安定してから判断したいと思います。

サンエーパールで磨くと、とても美しく、傷も見えにくくなって新品のようになりました。
もう少し重いとバランスがいいようにも思いますが、キャップの金の帯も味わいがあり、気に入っています。

併せて、Mont Blanc 225も再度洗浄し、組み直してみました。
本当に使いやすい、書き味のよいペンなので、これでインク漏れも止まってくれるとうれしいと思っています。