堤中納言物語

枕草子の次に読み始めた日本の作品です。
解説の方が、色好みというのは、周囲の決めた結婚を好まず自分の理想の女性を求める営みである、といった説明をしておられますが、そうしたあまり固いことではなく、また「理想」というようなものでもなく、ただ、自分のその場その場での気持ちというか感覚を大切にした生き方という感じがします。
かつてはそうしたことに反感も覚え、また今でも自身そのようなことを軽々にするつもりもありませんが、それでも、そうした気持ちや行い、それに伴うときめき、とでもいうものを「あわれ」なものとして受けとめ、めでることはできるようになりました。

堤中納言物語 (講談社学術文庫)

堤中納言物語 (講談社学術文庫)