なほ白きを

今日は書類整理。
少し前まで読んでいた枕草子を仕舞おうと思い、付箋を付けたところを読み返しました。
その中の一つを引用。
男はシャツ(単衣)を着るなら、白をすっきりと、と断言していておかしい。
私自身は、他の色を着ることができるような華やいだ気持ちを持てず、或いはお洒落な感覚がないために、白ばかりを着ているので、少し慰められるようです。

男はなにの色の衣をも着たれ、単衣は白き。日の装束の、紅の単衣の衵など、かりそめにきたるはよし。されど、なを白きを。
黄ばみたる単衣などきたる人は、いみじう心づきなし。練色の衣どもなどきたれど、猶単衣は白うてこそ。
枕草子264段)