こども

今、少しづつ読み進んでいるイザベラバード「日本奥地紀行」の一節。

私は、これほど自分の子どもをかわいがる人々をみたことがない。子どもを抱いたり、背負ったり、歩くときには手をとり、子どもの遊戯をじっと見ていたり、参加したり、いつも新しい玩具をくれてやり、遠足や祭りに連れて行き、子どもがいないといつもつまらなそうである。他人の子どもに対しても、適度に愛情を持って世話をしてやる。父も母も、自分の子どもに誇りをもっている。・・・・・(中略)・・・・・
子どもたちは、私たちの考えからすれば、あまりにもおとなしく、儀礼的に過ぎるが、その顔つきや振舞いは、人に大きな好感をいだかせる。彼らはとてもおとなしくて従順であり、喜んで親の手助けをやり、幼い子どもに親切である。私は彼らが遊んでいるのを何時間もじっと見ていたが、彼らが怒った言葉を吐いたり、いやな目つきをしたり、意地悪いことをしたりするのを見たことがない。

今の日本も、この記述からそれほど変わっていないことを祈りたいと思います。