Mind Managerでプレゼン資料(2)

pakira_s2009-05-25

_Mind Manager_でMS Powerpooint資料を作成する方法の続きのメモです。
_Mind Manager_と_PowerPoint_とのリンクについての基本的な考え方は下記のURLにあります。
http://onlinehelp.mindjet.com/mm6/Japanese/About_PowerPoint_export.htm


以下は私のメモ。上記の基本的な考え方とは違うところもありますが、_Mind Manager_にはそれぞれ人に合った使い方があっていいと思っています。
1 まずは、プレゼンしたいコンテントを_Mind Manager_で作成。
これについては、ほぼ、プレゼンのことは考えずに、自分のメモも含めてガンガン作成していって可。
 画像については、ハイパーリンクしたものについては、パワーポイントに変換した際リンク先を表示してくれるだけで画像そのものは取り込んでくれない。
従って、スライドに画像を含めて表示したければ、画像自体を項目に貼り込んでおく必要がある。
2 次に、スライドに含めない項目についてマーカーを付け、それを表示しないようにフィルタリングをかける。
3 _Mind Manager_のボタンを押して、「エクスポート」を選択。
 パワーポイント関係では、3つのエクスポートオプションがある。
(1)プレゼンテーションとしてエクスポート
(2)スライドとしてエクスポート
(3)書式設定
これは、実は、段階表示すると、次のようになる。

  • 「プレゼンテーションとしてエクスポート」を選択
    • オプションの選択画面になる
      • 「スライドの書式設定」を選択---(3)の「書式設定」で表示される画面へ
      • 「エクスポート」を選択---------(2)の「スライドとしてエクスポート」の画面へ

つまり、「スライドの書式選択」を選ぶと、スライドのプレビュー画面になり、「スライドとしてエクスポート」を選ぶといきなり全自動でスライド作成が開始される、ということになる。
_Mind Manager_をパワーポイントプレゼンテーション作成に使う場合、

  • a. パワーポイントプレゼンテーションを作成するために新たにトピックを起こして利用するケース
  • b. あるトピックについて考えをまとめ、それを元にパワーポイントプレゼンテーションを作成するケース

がある。
a.の場合に、_Mind Manager_のマニュアルで薦めているような形式(一つのトピックに一定の数のサブトピックを設定し階層は深くしない、など)で_Mind Manager_ファイルを作成した場合でも、_PowerPoint_で作成するよりは遙かに見通しがよくなります。
そして、この場合には、ほぼ全自動でプレゼンテーション資料を作成できるのではないかと思います。この場合には、(2)を選んでもよいわけですが、図形を入れたりする場合には、(3)を選んでおくとよいと思います。
b.の場合、或いはa.のつもりで始めたけれど、どんどん思考が広がって、パワーポイント用のお薦め形式からはみ出すようにトピックが展開していったような場合には、完全自動でプレゼンテーション資料を作成できることはあまりないと思うので、(1)の「プレゼンテーションとしてエクスポート」を選択するのがよいと思います。
mindjetは、パワーポイント資料を作成する際のマップの作り方についてのサジェスチョンを書いてくれていますが、思考を展開しまとめることに集中する場合には、これに従う必要はないように思います。
ただし、聴衆のわかりやすさ(やはりあまりたくさんのトピックを盛り込んでも雑駁になってしまいますし、後に残らないものになってしまうと思います。)といったことは考えていくべきと思いますし、その際に参考になるアドバイスとも思います。
http://onlinehelp.mindjet.com/mm6/Japanese/PowerPoint_export_hints.htm
4 オプションの設定
 3で「プレゼンテーションとしてエクスポート」を選択すると、まず出力ファイル名を聞いてくるので、好きなファイル名を入力する。
 すると、オプション設定画面が出てくる。
 設定項目は次のとおり。
□ハイカラー画質のマップグラフィックスを利用する
 _Mind Manager_はマップを出力してパワーポイント上に表示してくれる。
 このオプションは、そのマップ画像出力に関するもの。
 Mind Manager8_になって、画像を入れることに関連するオプションをonにしておくとたまにエラーになることがあるので、このオプションのチェックは外しています。
 また、画像データになるので、後で編集がしにくいため、載せるのを避ける方もおられるかもしれません。
 私としては、この概略図がなくても、スライドに張り込めるくらいのマップであれば(つまり1階層程度のマップであれば)画像にして貼り込む必要は高くないと思っています(この程度の情報量なら文字だけでも図のように見てもらえることが多いように思います。)ので、このチェックを外していてもそれほど問題は感じません。 _
 ただ、階層が少なくても、マップ自体に凝る方もおられると思いますし、確かに逆に低階層で効果的に図を使うことで聞いている方にも頭の中をすっきりと整理していただけるように思います。そういう方はこのオプションを含め、画像系のオプションをonにして活用されるとよいと思います。
□画像の境界線を表示する
 これも、一つ前のオプションと同様、チェックを外している。
□トピックのノートを発表者ノートとして表示する
 これは私はチェックを入れています。
 トピックのノートは基本的にスライドには出力されません。
 このオプションにより、プレゼンテーションの各スライドのノートとしては出力される、ということになります。
 私はノートをほとんど使わず、項目だけで考えをまとめていくのですが、メモをコンテンツを記載するために利用し、場合によってスライドにも反映させたい、と思われる方は、この点に注意して項目化しておくことが必要になります。
□アイコンを行頭文字として表示する
 このチェックを入れておくと、_Mind Manager_で表示されるいろいろなアイコンをスライドにも表示してくれます。逆に、これにチェックをいれておかなければ、スライド側の箇条書きオプションなどで選択された表示形式に従って表示されます。
 私はチェックを入れています。
 ただし、アイコンのついている項目がスライド全体の表題になっているときにはアイコンは表示されません。
□トピックのハイパーリンクを'リンクの表示’箇条書き項目として表示する
 うーむ、これもわかりにくい表現ですね。
 これにチェックを入れておくと、ハイパーリンクの、例えばURL自体をスライド内に表示してくれるということなのですが、そのためには書式設定でスライド内に箇条書き(というか本文)が表示されるように設定しておく必要があります(ただ、通常スライドは本文というか中身を持っていて、それを表示するのが当然なので、このオプションにチェックを入れておけば、ハイパーリンク情報がテキストとして表示される、ということになります。)まあ、その辺りのことを表現するとこんな感じになるのでしょうか。
□スライド番号を表示する
 そのままの意味ですね。
□トピックテキストから改行を削除する
 _Mind Manager_でマップを書いていると、長い文もそのまま改行なしで入力されていきます。英語などだと適当に改行されて表示されますが。
 そのため、適当なところでShift+Returnで改行を入れたりするわけですが、プレゼン資料で改行したいところと合うかどうかわかりませんし、そもそもパワーポイントは自動で折り返ししてくれるので、文の途中の妙なところに改行がある必要はありません。
 そこで、こうした改行を削除してくれる機能がついているのですが、この辺は熟成を感じますね。
 私もチェックを入れています。
□ヘッダースライドで吹き出しを表示する
 _Mind Manager_上で吹き出しを利用している場合、当該項目がスライドの見出しにならず、内容になる場合には吹き出しは表示されません。
 当該項目がスライドの見出しになる場合には、このオプションにチェックをいれておくと、スライド内に黄色い枠で吹き出しが表示されます。
□フッターテキストを追加する
 お好きなフッターテキストを入力してください。
 もちろん、入力しなくてもいいですが。
powerpointテンプレート
 お好きなテンプレートを選んでください。
 選ばなければデフォルトの、真っ白でプレーンな形式になります。
□吹出しの背景色
 さきほど、吹出しが黄色く出力される、と書きましたが、ここで色も指定できます。
□(自動レイアウト設定)トピックと線をpowerpointオブジェクトとして表示する
 これもいわゆる画像系のオプションで、私は外しています。
□既定のトピックの深さ
 これは、スライドに何階層下まで表示するかのデフォルト値です。
 好みではありますが、2か3というところでしょうか。
 ただ、これは、正にスライドによって違うので、後に説明するように、それぞれのスライドについて手動で確認・調整した方がよいと思いますから、あまりここでの数値を気にしなくてもいいように思います。
 この「既定のトピックの深さ」としてセットされるデフォルト値は、それぞれのブランチの末端から適用されることになり、ここで数値を3にしていた場合、自動でエクスポートした場合や再構成をした場合、各ブランチの末端から数えて3階層までの項目が一枚のスライドに収められます。それ以上の階層の項目は、全て一項目一枚の、表紙扱いのスライドになります。
 この辺は、逆の動きもありだと思うのですが、もう少し使ってみてまた経験をまとめてみます。逆の動きという意味は、表紙は別として、上から3レベルずつをスライドにしていく、ということですが、ことによるとこちらの方がごちゃごちゃして後から手動でやるとき全体を把握しながら作業をするという意味では大変かもしれないと思ったりもします。
5 スライドの書式設定
 以上のオプション設定が終わったら、「スライドの書式設定」ボタンを押します。
 4のオプション設定は大変そうに思えたかもしれませんが、実際にやってみれば簡単ですし、一度設定してしまえば、ほとんど次回から変える必要はありません。
 さて、この「スライドの書式設定」ですが、これもこんな題名ですが、実は「スライドのプレビュー」というべき機能です。何でそう書かないのな、と思いますが、単なるプレビューではなく、そこでプレビューを元に自由にいろいろ設定できるので、こうしたオプション名になっているのでしょう(プレビュー画面で操作できるソフトウェアも他にたくさんありますが。)。
 ということなので、このボタンを押すと、_Mind Manager_のマップの横に、スライドがずらりと表示されます。
 ここでは、さきに触れたように、各ブランチの末端項目をベースにスライドが作られています。
 それでよければ、これで作業は終わりです。
 したがって、あまり階層の深いマップを作らない方にとってはこれでプレゼン資料のできあがり、ということになります。
 ただし、画像を貼り込んでいる場合には、ちょっと作業が必要になります。
 まず、作業ペイン一番上の「スライドの生成」オプションで、「手動」を選びます。
 基本的に、テキストベースのスライドを想定しているので、画像を貼り込んでいる場合には、そのスライドを選択し、選択時に現れるスライド横の▼マークをクリックし、画像が表示されるフォーマットを選びます。パワーポイント本体で新たなスライドを作成するときと同じような感じです。そして、一番下の方にある、「画像のソース」で、「マップ画像レベル(1)」を選びます(一枚のスライドに画像を一枚貼り込んでいる場合には(2)でも一緒ですが。)。するとスライドに画像が表示されます。スライド全体に一枚の画像を貼り込みたいときは、書式選択でマップがスライド全体に表示されている書式を選択します。テキストと画像を両方表示させたい場合には、その書式を選びます。
 なお、逆三角形を押して出てくる書式選択画面では、削除や情報の更新もできます。
6 スライドの書式設定(その2)
 さて、その他のスライドについてですが、もし、表紙というか見出しのみスライドになっているものについて、内容を含むスライドに変更したい場合は、5で行ったように▼をクリックし、内容を含む書式を選択します。
 そして、第何レベルまで含めるかを最下段の「トピックの深さ」で選択します。
 これでスライドができあがります。
 同じ項目を複数のスライドに含めることも当然できます。
 また、このスライド構成は、それぞれの出力ファイルごとに記憶されているので、_Mind Manager_の内容を変更し、再度パワーポイントに出力する際も再び作業をする必要はありません。逆に言えば、項目を加えた場合にはスライド構成が変わるわけで、それを反映させるためには再構成をする必要があります。追加した項目が少ない場合は、そのトピックを選んだ上で、右の書式設定ウィンドウ上部にある「選択されたトピックのスライドを追加」をクリックすれば、スライドを作成してくれます。再構成した場合には、これまでの出力予定スライドの構成も初期化されてしまいますから(もちろん一度作成されたスライド自体は変わりませんが)、一部変更の場合は、むしろこの「トピックのスライドを追加」コマンドを利用した方が便利かも知れません。
 さらに、どの項目がどのスライドに含まれているかは、マップ上でも表示されます。
 スライド番号付きで、それぞれの項目がスライドごとにまとめてマップ上で表示されている様子は本当に分かりやすいものです。もちろん、複数のスライドに含まれている項目については、二つの領域が重なり合って表示されていて、見事という感じです。
7 エクスポート
 以上で作業が終わったら、後はエクスポートを押して終了です。
 ご苦労さまでした。


下記に2005年当時のpowerpointへの変換オプションの記載がありますが、現在と随分違うのに驚かされます。
こういう状況であれば、今後も進化が期待できそうですね。
私も何か希望があれば出していこうと思います。
http://nvd.typepad.jp/book/2005/07/5_f63a.html#more