きょうは、「波」というてんかん協会の雑誌からの引用です(2004年3月第28巻第3号100頁)。投書欄からです。昔の手帳を見ていたら切り抜きを見つけましたが、ときどき見たいのでここに書いておきます。

私が薬を飲み始めて10年が過ぎました。10年の間いろいろなことがあり、たくさんの人たちに出会ったり、別れたり、泣いたり、笑ったり、いろんな時間が過ぎた気がします。
小学校2年生の時発作が始まり、その小学校では一人ぼっちだった日々、いじめ、登校拒否、転校、入退院、拒食、過食、私がてんかんになったために起きた、両親の離婚(母は違うといいます)。
多くのものを失いながら、また貰いながらとうとう高校三年も終わり、実社会に飛び出す頃となってしまいました。(中略)
高校2年の時、九州から静岡の病院に四ヶ月入院しました。この四ヶ月は自分にとり、今まで体験したことの無い時間でもありました。
退院してから発作は少なくなり、今日に至っております。
私は今春養護学校を卒業します。
先生に恵まれ、今日まで過ごすことができたと思っています。
卒業したら九州を離れ、母の実家の寒い山陰に行きます。まだ仕事は決まっていませんが、母はこういいます。
「あわてない、あせらない、ぼやかない、つぶやかない。明るく笑って、ありがとうございます。」
可愛い子はこれだけで良い、母はいいます。(後略)