ゆたか

pakira_s2004-11-22

  • 小学校のクラス会の打ち合わせの場所探しで、実家のある江古田方面へ。

懐かしいところを回りました。

  • 私が小学校の頃からお世話になっていて、この日記にも以前書いた「神との結婚」とかも購入した青柳書店もまだあるかな、と思い行ってみました。

日大芸術学部前の、青い看板のお店はまだあって、ほっと安心。
品揃えも、かつてなかったような写真集とかはあるけど、店番をしている人がかつてのおじさんではなく若い人なので、代替わりしたのかな、それなら仕方ないな、と思いながら見ていました。
シュトルムの「ある画家の作品」とグルニエの「黒いピエロ」という本を買って、お金を払いながら「以前のご主人はどうされたのですか」と聞きました。
「以前の方というのは青柳さんですか。」
「ええ。」
「今は、このお店は根元書房になったのです。」
「では青柳さんは?」
「交通事故に遭われて亡くなりました。奥さんは所沢の方にご隠居したということです。」

  • その後、これも古い「ゆたか」へ。

私が初めて知った時から古いお店でしたが、まだその頃はおでんも出してくれました。
改めてお聞きすると、お店を開いてから既に43年経ち、そこから計算すると女将さんも80歳近いということでしょうか。
「呆け防止でやってますよ」と言われます。
入り口に岩と獅子脅しなどしつらえてあり、かつては粋なお店であったのではないかと思います。今も、童子の遊ぶ姿を描いた暖簾をみると、私の実家にあった箪笥に画かれた絵を思い出し、胸に溢れる懐かしさを感じます。
写真は、「ゆたか」のお手洗いの木戸です。美しい山の見える静かな入り江、という感じでしょうか。