死ぬばかりにも思いかゝれかし

枕草子二百四十九段。

をよぶまじからむ際をだに、めでたしとおもわんを、死ぬばかりにも思いかゝれかし

とても及ばないような人であっても、すばらしいと思うような女性を、死ぬばかりにも思い焦がれて、愛を求めてみて、という女性から男性へのお言葉。
「最近の男はだらしない」、「あんな素敵な女性をなぜ男は大事にしないのかしら」という話が続いている。平安時代からこうなのだな、とつい顔がほころんでしまうが、でもやはり男は「死ぬばかりにも思いかゝれかし」というのがあるべき姿だと私も思います。