Wrestling Ernest Hemingway

八戸に出張。青森から2時間以上かかるので、翌日の仕事に備えて泊まりました。
宿泊先のホテルで、ふとつけたTVでやっていた映画。1995年とクレジットにあったように思ったのだが、amazonで調べると1993年の映画だろうか。
これがよかった。随所に「くさい」、心に沁みる言葉やシーンがちりばめられている。
舞台はよくわからないけど、キューバから来た、と主人公の一人が言っているのでフロリダかな。
ネタバレなので、これからいつか見ようと思う人は、ここからは読まない方がいいと思います。
ダニエルという老理髪師。彼は、おそらく理髪師をずっとやってきて、ふと気付けば老人になっていた。ダンスとパズルと少年野球を見るのが好きだ。もう一人の老人はプレイボーイくずれで、船乗りだった。
ダニエルは、ずっと少年野球のヘンリーという少年を応援していて、いつか彼が活躍するだろうと思って、いつも彼の出る試合を見ている。たまたまダニエルがおらず、もう一人の老人が見ているときに、少年がサヨナラ3塁打を打つ。それを、見ていた老人が、ダニエルに言いかけて(それも「ホームラン」という形で誇張して)、結局言わずにおいた。実は、この見ていた方の老人は最後になくなってしまうのだが、ダニエルが生きているのは、この老人が、ヘンリーの活躍を言わなかったせいかもしれない、などと思ってしまう。
ずっと一人でダンスの練習をしているダニエルに、公園で一人の少女(やはり小学校に上がる前くらいか)がダンスを教えてくれるように頼む。報われた一生、というべきか。


アメリカはやっぱり淋しい、と思ってしまいました(悪い意味で言っているのではなく、限りない懐かしさを込めて言っているのですが)。
ちょっとヘッセの「知と愛」を思わせる映画でした。
DVDがあったら、早速買おうと思っていたのに、何故かないのが残念。


出演: Robert Duvall, Richard Harris, Shirley MacLaine, Sandra Bullock, Micole Mercurio
監督: Randa Haines

Wrestling Ernest Hemmingway [VHS]

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