みなわなす

pakira_s2007-04-11

もう退職された先輩が、短歌の句集を人に託して届けてくれました。
別刷の小冊子に、先輩が短歌を書き始めたきっかけが書かれていました。
ある事案の対応で、当時の部長は過労死、トップは引責辞任、広報担当課長であった先輩は、一応の対応終了後別のポストに異動。そこで、文章を読んでいても視線が前に進まず、周囲から言われて受診。
お医者さんからは「仕事をやめるか、少なくともしばらく仕事を完全に忘れて休養するように」と言われる。
先輩は、2週間ほど、秩父の山奥に籠もり、一人で山々を散策する日々を送る。
そのときから短歌を作り始めたとのこと。
私の知る先輩は、いつも迫力ある話しぶりで、とても短歌などお作りになるようには見えなかったし、増してそんなに精神的に危機的な状態になられたことがあったとは思えなかった。
「こうしたことは、今も、いつ起こるか分からない、と思っていた方がいいよ。」
と先輩は言葉をくれます。
そうした気持ちで生きるべきと思うし、改めて、私ができることを考えています