今日の引用は、5月14日の記事。
5月12日に東京に行ったとき、ふと入った喫茶店で、私の後に座っていた人たちの会話を聞くともなく聞いていたら、性転換手術の話だった。その3人の方は、いずれも性転換手術を経験している様子だった(一人はことによるとまだかもしれない)。時期的に、ちょうどそのコミュニティでは話題になっていたのかもしれません。
つい聞いてしまい、除去した器官のこと、声帯や胸のことなど、いろいろなことについて教えられました。
一人の方は、彼と結婚するために性転換手術をした、と話していて、今は結婚して幸せに暮らしているご様子でした。
私としては、こうしたお話を聞くと、大島弓子さんの「つるばらつるばら」を思い出してしまいます。
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性同一性障害の方に関係する仕事も少しだけしたことがあるのですが、本当に世の中にはまだまだ気づかないことが多いことを改めて知らされます。
埼玉医大、性転換手術を中止
担当教授退職、33人キャンセル
「性同一性障害」の治療の一環として、多くの性転換(性別適合)手術を実施してきた埼玉医科大(埼玉県毛呂山町)が、担当教授の定年退職により、執刀医師がそろわないなどとして手術を一時的に中止していたことが14日、わかった。10月までに手術する予定だった33人の患者には手紙でキャンセルを伝えたという。
同医科大は1998年、男性への性転換を望む女性に、正式な医療行為としては国内初の性転換手術を実施。その後、300人を超える人に乳房切除や性器形成などの手術を行っている。
同医科大では、性転換手術を担当していた原科(はらしな)孝雄医師(形成外科教授)が今年3月末で定年。技術を受け継ぐスタッフが十分ではなく、チーム医療態勢が取れないことなどを理由に、4月末で手術を中止した。
同医科大は今後、医療態勢が整えば手術を再開する予定にしている。手術以外の精神的なケアなどの治療については継続する。
性同一性障害は、心と体の性が一致しない障害で、全国に約1万人の患者がいるとされる。そのため、国は性同一性障害者性別特例法を2004年に施行し、戸籍上の性別変更を可能とした。同法は性転換手術を受けていることも性別変更の条件としている。
(2007年5月14日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20070514ik06.htm