人形

恐山の本堂で人形を見ました。
結婚式の衣装の男女2人の人形や、花嫁衣装の人形、お婿さんの衣装の人形、あるいはアンティックなドレスを着た人形。いずれも亡くなったお子さんを思う親御さんのお祈りを籠めたものと思います。
よく分かりませんが、女の子を亡くした親御さんはお婿さんの人形、男の子を亡くした親御さんは花嫁衣装の人形を奉納しているように思います。男女二人の名前の書いてあるものもあります。
また、アンティックな衣装を着た人形はどのような由来かよくわかりませんが、魂に迫るものがあります。
実は、私はこの人形たちに強い印象を受け、写真に撮ったのですが、後でそれを霊を感じるという人に見てもらうと、恐ろしい、と言って目を背けてしまいました。一つの写真については、半分顔を背けながら、「この光の具合は自然のものではないでしょう」と言います。確かに不思議な光がまぶしく出ています。
私は、残念ながら、これらの霊を受け止め、昇華させる力はなく、帰宅後それらの写真を持っていることはできませんでしたが、できる限りの祈りはしていきたいと思いました。
そのほかにも、恐山ではさまざまな思いをお持ちの方々を見、また、それを形にしている様子を見ました。
このような思いは、それを受け止め昇華させることは大変なことと思います。
恐山大祭の最後の日は、永平寺の宮崎曹洞宗管長猊下がお見えになり、お祈りをされます。