砂子瀬小学校跡

pakira_s2007-10-16

先日、閉校した砂子瀬小学校跡の記念館に行きました。
ここでは、目屋ダムの建設に伴い水没した村の生活を偲ばせる様々な展示があります。また、かつてこの地に存在した鉱山の資料もあります。展示されている、本当にたくさんのノコギリや木材を川に流すための道具をみていると、この地でのかつての生活が目に浮かんできます。
この記念館自体、新しく建設される津軽ダムが完成すれば水没してしまうとのこと。
かつて「われらの村がしずむ」という本をしみじみと読んだことがありましたが、現実への対応とは別に、「なくなってしまう村」あるいは「湖の中に存在する廃墟」に不思議な淋しさを感じます。
写真はカモシカの剥製ですが、かつてこの小学校に、足をいためて迷い込んできたもの。子供たちがそれをみんなで育てていたということで、死んだときに許可をもらって剥製にした。先日卒業生がきて、なつかしそうに名前を呼んでいた、とのこと。
「私は名前は知らないんですけどね」
と、記念館の男性が、白いカモシカを見ながら話をしてくれました。
カモシカと一緒に剥製になっている猿も、きっと名前があるのでしょう。