シュティフター「森の小道・二人の姉妹」岩波文庫

ヲタ小説。
「馬鹿」という言葉がよく出てくるところが面白い。
主要登場人物は、みな「馬鹿」(どころか大馬鹿者)ということになっているが、今の言葉で言えば「ヲタ」というべきかも知れない。
しかし、登場人物がヲタという以上に、筋自体が美少女ゲームというか萌ゲーのようで、これが私が「森の小道」を「ヲタ小説」と呼ぶ所以である。(勿論、18禁のような場面は、それを暗示するようなものも含めて皆無だが。)
随所に、漢(オタク)なら思わず膝を打つような描写がある。
従って、漢であれば是非読むべき小説であると思う。
併載の「二人の姉妹」も「あとがき」の直前の部分がよい感じである。

森の小道・二人の姉妹 (岩波文庫)

森の小道・二人の姉妹 (岩波文庫)

運転再開見込み情報案内方法に関する教材開発

交通新聞2012年1月31日
鉄道総合技術研究所人間科学研究部人間工学研究室副主任研究員
山内香奈さんによる記事。

この記事が面白いと思ったのは、本来の内容もさることながら、さまざまな情報の伝達は現場に任されている、ということを教えてくれた点。
確かに、電車の運行に関する情報提供は事故発生時のみならず日常の車内アナウンスも含めてかなり差がある。
これは面白いことで、鉄道会社のプライオリティの置き方が分かる。
鉄道会社は、車両の運行を第一義とし(或いはまた別のことをもっと大切にしているのかも知れないが)、顧客とのインターフェイスの部分についてはトップマネージメントは余り関わっていない、ということだろう。
この記事では、情報が顧客に伝わるよう、現場の人々の情報提供に関する意識を高めるための方法について論じており、それを通じてさまざまな場面において主体的に職員が行動できることを目指していると述べている。それはそれで大切だと思うが、トップマネージメントの意識を変えることこそが重要であるように思う。

参考
運転再開見込み情報の早期案内を 促進するための教材開発
運転再開見込み情報の早期案内を促進するための教育訓練手法
運転再開見込みを伝える
輸送障害時の旅客向け案内放送の改善

一人で飲むということ

Cross†Channelは、太一が一人で生きていくところで終わっている。
(そうでないかもしれないが、しかし太一の主観としては一人で生きていくところで終わっていると思う。)
彼は友人たちの思い出と共に一人で生きている。
思い出、というと遠いもののような感じがあるが、しかしそれは正にそこにあるものなのだと思う。
時が経ち、他の人と時を重ねることで、そうした思い出も薄れていくのが普通だろう。
しかし、太一のように一人で生き、或いは現実でも一人で生きていくような人はやはり思い出と共に生きているのかも知れない。
それは決して後ろ向きであることは意味しない。

バーで一人で飲んでいる人がいる。
お店の人や、他のお客さんとも笑顔で話したりするが、基本的には一人で静かに飲んでいる。
そのような有り様も一つなのだろう。
しかし、彼や、またその他の一人で生きている人も、真の姿は、思い出を胸に戦場に一人で立ち、戦っているというものだろう。
思い出と共に生きる、という真の意味は、太一のものも含めて、そうしたものではないか。

MSワードヘッダーに保存年月日と印刷年月日を入れる

今更ながらですが、自分用のメモ。
最近漸くMSワードなども使うようになってきたので、ヘッダに保存年月日と印刷年月日を入れるようにしました。
入れるまでに少し苦労したので*1、忘れないようにやり方を書いておきます。

ヘッダ部分を選択して(ヘッダがなければ挿入して)、挿入−クイックパーツ−フィールドと進み、
印刷年月日は、現在日付と言うことで Date、
保存年月日は、SaveDate
を選択します。
すると、それぞれ表示形式の選択画面になるので、好きなものを選びます。

こうしたヘッダがもともと入っているテンプレートもあるのかもしれません。
今度探してみようかと思っています。

*1:「ワード」「ヘッダ」「印刷年月日」「保存年月日」で検索すると MS Office2007のヘルプが上の方に来るのですが、このヘルプの内容は MS Office2010には使えないものになっています。

雪だるまの発見

先の1月23日には、雪が降った。
このところの冷え込みで、まだ雪が随所に残っている。
ただ、今回は不思議なことに雪だるまを余り見かけない。

今朝は、6時半くらいに外に出る。
ちょうど向こうのビルの間から太陽が昇ってくる。
そして、私は草の上に、だいぶ細くなってしまった雪だるまを見つける。
手は細い割り箸だった。

私が雪だるまを発見できずにいたのは、私自身が動かず目をいろいろなところにやることをせずに過ごしていためと気づく。

P3

1danを共同経営しているマスターのお店。
1danは、現在、クロスの張り替え中。
1月30日から新しい雰囲気になるとのこと。

こちらのP3は本郷三丁目の駅を出てすぐの所にあります。
8時開店で、朝まで開けていることもあるとのこと。
お料理も充実。
ちょっとハードボイルドでいい感じです。
1danの方は立派なwebサイトがありますが、こちらのお店は隠れ家的な感じでやっているので、敢えてweb上のサイトは作っていないとのこと。
同じビルの上の階には、マスターのデザイン事務所もあります。

Bar P3 (バーピースリー)
TEL 03-3814-5699
東京都文京区本郷2-38-21 B1
定休日 日・祝

とても気に入ったメモ帳

今更ながらの題名だが、AQUA DROPs ツイストリング・ノート(聖書サイズ)がとっても気に入った。

胸ポケットなり、鞄なりから取り出して、立ったままの状態で使えるメモ帳でよいものというのは案外ない。
ジョッターのようなものは良いのだが、紙の入れ替えが結構面倒だ。
また、Franklin Planner の compact バインダーに綴じ込んで使いたいので、そのリフィルと同じようなサイズのものが良いのだが*1、実はそのサイズだと片手で持つには少々横幅があり過ぎる。また、スーツの内ポケットに入れる際も、このサイズで書く台にもなる堅さを持ったものだと、スーツの形も少しおかしな感じになる。
バイブルサイズのシステム手帳のリフィルはサイズとしてはやや細いものの許容範囲ではあるのだが、リフィル型のノートも台とするには少々頼りないところがある。また、システム手帳本体は例えスリムなものにしてもやはりかなり嵩張る。

いろいろチェックしたところ、リヒトのツイストリング・ノート(聖書サイズ)が、私の用途にはぴったりだということが分かった。
通常のバイブルサイズリフィルと同じ大きさで、片手でしっかり持って書くことができる。
AQUA DROPsシリーズであれば、表紙もしっかりしており、書く台として十分な機能を持っている。
6穴が開いているので、すぐにシステム手帳に綴じ込むことができる。
また、用紙がバラバラになるので、カード的にも使え、またコンピュータが使えない場合、マインドマップ的にメモを作るにも便利だ。

用紙も、元々付いていたものもいいが、より書き易いライフのノーブルリフィルなどを綴じ込むこともできる。ツイストリング・ノートの評価は高いように見受けられるが、この、好きな用紙を使えるというのは、他のサイズのツイストリング・ノートよりもバイブルサイズのものが更に便利な点だと思う。
惜しむらくは、リング径が他のツイストリング・ノートより大きいところ。システム手帳的に使う人がいることを想定しているのだろうが、本来のシステム手帳的用途はそのためのバインダーを利用する人が殆どで、ツイストリング・ノートはメモ用に使うのではないかと思う。従って、リング径も他のツイストリング・ノートと同様のものであると、より使いやすかったと思う。

AQUA DROPs ツイストリング・ノート(聖書サイズ)
http://www.lihit-lab.com/products/catalog/N-5020.html

http://item.rakuten.co.jp/bunkidou-shop/n-5020/

Avanti ツイストリング・ノート(聖書サイズ)
http://www.lihit-lab.com/products/catalog/N-4800.html

ノーブルリフィル
http://life-st.jp/item/?p=2246

http://item.rakuten.co.jp/kyotobunguya/r101/

*1:Franklin Planner ジャストのサイズのものはなかなかないのだが、縦が若干短い程度のものとして、RODHIA メモだと、No.14、コクヨメモ帳だと、メー30(150×106mmのもの)がある