浪漫

昔よく行ったけどなくなってしまったお店のご紹介。

  1. Voir
    • ヴォア。既に地上げのため閉店。雑司が谷にあった、素敵なお店です。
    • お隣の御寿司屋さんが「地元にはなくてはならないお店だったんですけどね。」と言っていました。
  2. 浪漫
    • 既に閉店。西武池袋線東長崎駅近くにあった不思議な、おとぎ話のようなお店。外からは彩色されたガラスの置物が見えるお店でした。小さな小道を入っていくと静かな佇まいを見せている。H.G.ウェルズの「魔法のお店」のようで、いつも次に行ったらなくなっているのではないか、と思わせるようなドアでした。
    • 本当に美しいお店で、入るとお花や立派な野菜を飾ってあった。開けたドアからは背の高い雑草の茂る小さな空き地が見えた。
    • 本当はやめないで欲しかったのですが、60歳くらいになられるご店主の方が、後の人生は絵を描いて過ごしたい、と言っておられました。
    • 年末には素敵なプレゼントをお客さんにくれて、あまり行かない私など、払った金額(年間トータルの)よりもらったものの方が高かったのではないかと思います。
    • お客さんの年齢層の高いお店でしたので、最後の日も皆早く帰ってしまい、一番若い私が最後のお客さんになりました。壁に掲げてあったメニューと、美しいグラスを2つ、いただいて帰りました。
    • 最後の日、名残惜しそうにする私に、「後ろは振り返らない。」と本当に元気に言っておられました。女性の方がこの頃はやっぱり元気ですね。
    • 今では、たまに、展覧会のお知らせをいただくので、絵を拝見しに伺っています。美しい墨蹟のお礼状をいただきます。
    • 以前、私ともうひと方、お客さんが二人だけだったとき、その年配の紳士(大企業の役員とお伺いしましたが)が、「こちらのご主人(「ママ」といった風には呼ばないのでした)がもっとお若い頃には心をときめかせたものですよ。」と言っておられたのを思い出します。
    • 実は、ここのご主人やご家族については、立派すぎてここに書けないこともあるのでした。