妖精を見る人

pakira_s2004-08-16

この、達磨さんの隣に「夢」と書いてある襖絵は、タイルと同じ建物の中にあるものです。
昨日は、小川洋子さんという方の「博士の愛した数式」という本を読みました。
また、中井久夫さんの「治療文化論」(岩波現代文庫)も読み進みました。
妖精を見る人の話があって、その大学生は、妖精と話をしながら立派な卒論を書かれたとか。
二つの鉢植えが中井さんの部屋にもあったが、その少女は葉陰に妖精が見えるでしょう、と話す。そして、一方はよい妖精であり、一方は悪い妖精だという。そして、中井さんは、妖精と話をするその少女の孤独が、「夜の世界」の冷えが足首までひたひたと自分も浸すのを感じた。