見出し丸

見出し丸、というのは秀丸エディタというコンピュータソフトウェアを使いやすくするツールなのですが、大変便利で私は愛用しています。
これについては、私の本来のホームページの方でいろいろ書いています。
今日、ふと下記の文献を読んでいたら、
「日本文化の特徴の一つに、「道具にすべてを売り渡してこなかった」という思想性がある。箸とナイフ・フォークの違いからもわかるように、用途を特化せず、食材をはさんだり、刺したり、切り分けたりといった技を人間の側に依存する部分を残した道具を育んできた歴史がある。」
という記述があって、見出し丸というのは正にそのような道具だな、と思いました。
米国のソフトウェアなど、あるソフトウェアの指示に従って作業を行うと生産性を高めることができる、といったものがあり、よく人間や作業の性質について研究しそれを製品にしていると感心します。ただ、それに窮屈な感じを持つ人もいるのではないかな、と思うときがあります。
見出し丸は、使い方によって、箸のように大きな広がりを持っているように感じられ、使っていて気持ちのよい道具です。このように奥深く自由で軽快なツールを作っていただいたことに、作者の方には大変感謝しています。
(文献)
モビリティの将来像を考える会(赤池学、竹村真一、鷲田清一、清水和夫)「モビリティの新機軸に関する提言書」2004年3月29日(発行元:トヨタ自動車