炭坑の少女

フラガールサウンドトラックについて。
これについては賛否両論があるようだ。
amazonの評価欄から引用。

今日早速ショップでCDを視聴してみたのですが・・・、愕然としました。

肝心のメインテーマが、ヴォーカルやアコースティックバージョンのみの収録に
なっており、オリジナルのバージョンが入ってないではありませんか!!
「そんなバカな」と思っていると、すぐ横に置かれていたジェイク・シマブクロさんの
オリジナルアルバムにちゃっかり収録されていました・・・。
メインテーマの収録されていないサウンドトラックなど、サウンドトラックと呼べますか?
確かに、ヴォーカルバージョンなども良さがありますが、少なくとも私のように、
あのオリジナルのウクレレのメロディーを聴きたかった方には、お勧めできません。
・・・せこい、余りにもせこい商業主義を見せ付けられた思いです。

CDショップでノックアウト!, 2006/10/17
フラガールという映画、タイトルしか知りませんでした。スイングガールみたいなミーハー映画かなと思っていた処、CDを購入しに行った店の試聴コーナーにあったので冷やかし半分で聴いてみました。スミマセンでした。私が間違っていました。一発でダウンです。購入予定のCDを買わずにフラガール買いました。今まで多くのサウンドトラックを買いましたが、どれも好きな映画のBGMだから買っていました。映画を見ずにサウンドトラックを買ったのは初めてです。全16曲ですがジェイク・シマブクロさんの軽快なウクレレと共に、天を突き抜けるような爽やかなHulaGirlのテーマが英語、日本語、アコースティックで収録されています。ナレオやジェニファー・ペリなどハワイミュージシャンの魅力も詰まっています。映画の為に書き下ろした曲で劇中では未使用の曲があるようですが、サウンドトラックとは思えぬほどの聴き応えがあるアルバム。少し残念だったのは解説書に歌詞と音楽家の履歴が載っているだけで評論家等のコメントがなかったことでしょう。是非、映画も観に行こうと思っています。CD聴いてから映画、普通と逆ですね。他の方のコメントでは収録されてない曲もあるとのこと。もし、2枚組のデラックス版で発売しなおしてもすぐに買います。良いアルバムを有難う御座います。

単体のCDとして聞けばすばらしい作品。
ただ、メインテーマが入っていないのに、サウンドトラックという名称を付すのは普通ではないと思う。
逆に言えば、単体としてのCDに、それだけ思い入れがあるのかもしれないし、著作権の関係があるのかもしれないし、別売のCDを買ってもらって、もっとウクレレの世界を知ってほしい、という気持ちがあったのかもしれない。或いは、さらに別の事情や思いがあるのかもしれない。
こういうときの判断基準とはなんだろうか。


フラガール」の映画を、(想像上の)炭坑の少女が見て、とても元気づけれた。
映画の中の、あの曲を聴きたくて、貧しい中、お小遣いを貯めて、サウンドトラックを買った。
そして、聞いてみたら、一番聞きたかった、一番大切な曲が入っていなかった。


その少女が目の前に浮かんでくる。
いろいろな難しい問題があるとき、自分の思いの中にしか存在しない、その少女のために、誰にも評価されなくても、会社の中で役立たずと言われても、すべての困難を克服して、最後に、タイトルロールに流れるように、メインテーマを収録できるように全力を尽くす。
バカといわれながら、ただ静かに、自分が力を尽くした最後のメインテーマを、貧しく寒い部屋で聞いている。
そんな人になれるだろうか。


その、炭坑の少女のような、貧しく、つつましい少女など、今の日本にはいない?
私は、そんな少女、そして、そんな少女のために自分の人生をかける人々と会ったことがあるのかもしれない。