カフェ・メルカド

名前のスペイン風の読み方と、立地している場所の怪しい雰囲気に惹かれて、ふらりと入ったカウンターの珈琲店
自転車で、青森県立美術館に行く途中にあるお店です。
ご主人が、高校を出て、集団就職をした頃の話をしてくれました。
同級生で一番よく勉強ができた人ではなくて、先生に気に入られていた人が東芝に推薦で入って、後の人はみな就職できず苦労したこと。一番勉強のできた人は苦学して東北大学に入り直し、東北電力の副社長になって、逢いに行ったら、「なかなか自由に飲み歩けなくて残念」と話していたとか。
また、お店にはご主人が書いた漢詩も貼ってあります。
水槽一杯の大きさに育ってしまった鯉。最近水槽を大きくしたので伸び伸びと泳いでいる、とのことですが、私から見ると、それでも水槽の大きさが不足しているように見えます。以前は、鯉の体長分だけの長さがなくて、鯉が中で曲がっていたので、その名残で今も少し曲がっているとか。確かに頭が左の方に曲がっています。うーむ。
しばらくすると、戸口に痩せた猫がやってきて、ご主人は突然猫と会話を始めました。
特に自慢気にお話をしているわけではないのですが、聞いていると、どうもご主人は猫と会話ができるらしい。
そういえば、檸檬舘の奥さんも猫と話していたな、と妙なことを思い出しました。