茅の輪くぐり

pakira_s2007-06-16

今日は、善知鳥神社の龍神様のお祭り。
これは、神社と氏子さんたちが協力して、ビアホールを龍神宮の近く、池の畔でやるもの。
巫女さんもビールを運んでくれたりするすばらしい催しです(巫女さんの装束は着けていませんが)。
pocoさんと私は当然こうした催しには行くわけですが、6時前から行って飲んでいました。


一杯目のビールは、なんと小学校低学年のかわいい女の子が運んできてくれる。
一緒についてきていたお母さん?のような女性に、pocoさんが
「こんな幼気な子にこんなことさせていいんですか」
と聞くと、笑ってました。(ちなみに、pocoさんは関西出身ですが、このお母さん(?)は、我々が帰るとき、pocoさんに「関西出身ですか?私、関西の人好きなんです」とか言ってました。はて?)
(写真は、ビアホールのチケット売り場。チケットを楽しそうに見ているその女の子が小さく写っています。)


6時くらいだとまだ明るく、木立の緑や時折動く水面、爽やかな風と青空がとても気持ちよかったので「誰か呼び出そう」ということになり、その時手元にあった電話番号の中からお医者さんのNさんに連絡しました。
Nさんは30分ほどで到着。
しばらくすると、Nさんが
「この水面、ときどき大きく動きますよね。大きな、黒い鯉が見えませんか?」
と聞くので、ビールばかり飲んで水面はちらちら見る程度だった私は?という感じでした。
ビールを運んできてくれた巫女さんに聞くと「何匹か黒い鯉がいるけど、大きさまではよく分からない」という感じでした。
Nさんが言うには、
「その黒い鯉は、通常の鯉の生きる年を遙かに超えているはずだ。200年くらい前にこのあたりの水が変わり、その時からいる。この黒い鯉が龍神様なのかどうかは分からないが、今はこのあたりで一番偉い存在、主だ」
とのこと。そう言われると、確かに先ほどからの大きな水の動きは不思議な感じがする。
さらに
「主は、今日はとても喜んでいる。こうしてみんなが来てくれていることもあるのかもしれない。
主が、さっきから私に話しかけてきて、みんな茅の輪をくぐれ、いいことがあるから、と言ってくれている。
私はもうくぐってお祈りをしてきたのだけれど、主がpocoさんとかlanternjさんとか青森に来て、青森を好きになってここで仕事をしてくれていることを喜んでいるような感じだ」
とまで言う。
そこで、ちょっとビールを飲むのはお休みして、私だけ拝殿の方へ行き、茅の輪を作法通りにくぐってお祈りをする。
八の字を描くようにくぐるのだが、ちょうど八の字を結び、2回目に入るところで、すーと肩がひんやりする。
不思議な感じだ。
それから社務所に行って、この神社の縁起をもらってくる。
その縁起には、坂上田村麻呂云々のことが書いてあるのだが、それより、その縁起の出所として引かれている碑の跋文は1816年のものなのだった。さすがに私も背筋が寒くなる思いだった。
さて、またテーブルに戻り、結局9時近くまで楽しく過ごしてから帰る。
帰る際、もう一度茅の輪くぐりをする。
Nさんは、数メートル先でpocoさんが輪をくぐっているとき、「ふっ」「ふっ」と息をpocoさんの方に吹きかけるようにしている。
輪くぐりは別に何度でもかまわない、というので、私も、もう一度回った。
今度は肩が暖かくなるようだった。
pocoさんがNさんに、
「なんで、lnaternjさんが回っているとき、息を吹いていたの?」と聞く。
Nさんは、私が回っていたときも私に息を吹きかけてくれていたのだろう。
「そのままであれば、(いろいろ悩みなどが)50しか落ちないところ、70くらいまで落とすようにするためです。」
という。
そして「lanternjさんの肩からも湯気が出ていますよ」と言う。
善知鳥神社は、去年私が少し元気がないとき、獅子舞で励ましてもらった。
http://d.hatena.ne.jp/pakira_s/20060916
今日はまたこれまでの厄を落としてもらい、元気で過ごすことができる。
ありがたいことと思う。


もう1軒3人で飲みにいったのですが、そこではママさんが4,5歳のころ亡くなったお父様のことを話してくれる。ママさんは満州生まれで、お父さんは警察官をしていた。大きな家で何人も召使いの人がいた。ママさんが3歳くらいのとき、お父さんが肺病になり、日本に戻ってきた。そのために、戦争等には巻き込まれなかった。
ここでも、Nさんは
「目が大きくて髭の跳ね上がった人で、本当にママさんのことをかわいがっていたのですね」
「お母様もママさんのことを、特に水の関係で大変なことがあったように思うけど、大切にしてくれましたね」
と話し出す。
そして、
「そこに男の人が立っていますね。ちょっと四角の、つばのある帽子をかぶっていますね。見えるでしょ」
と私に話しかける。私には見えないのだけれど。Nさんも別にその後も楽しくやっていたので、悪い霊ではないのだろう。
ちょうどそこに映っているTVでは「玉蘭」という、中国が舞台の、幽霊が出てくるお話をやっている。
何だか私も不思議な感じだ。
Nさんは善知鳥沼の裏を通るとき「重いですね。この重さは何なのだろう」という。
とはいえ、今日は、本当に青森は賑やかでした。
いろいろなお店もお客さんが結構入っていました。