次は火だ

ボールドウィン評論集「次は火だ」
ジェームズ・ボールドウィン
黒川欣映 訳
弘文堂新社
昭和43年3月25日初版
昭和43年10月30日三版
訳者あとがきによる紹介

ジェームズ・ボールドウィン1924年ニューヨークのハーレムに生まれ、そこで高等学校を終えた。父親が牧師で、その父親を憎んでいたことが一時彼を教会へ接近させる原因となったが、やがて教会は彼を失望させる。その後、さまざまな半端仕事を体験し、リチャード・ライトの好意を受けて作家として世の中に出た。そして、黒人であるという身元から逃れるために、約10年にわたるヨーロッパへの自己追放を行ったが、結局それから逃れられないことを知り、再びハーレムにもどってアメリカで起こりつつある諸問題に身をもってぶつかることになった。