Security Clearance: Law and Procedure 2003 supplement

これは、Security Clearance:Law and Procedure を購入したら、無料で送付してくれたものです。
Security Clearance とは、米国において機密情報に接することができるための資格です。
とは言え、国防総省や軍、FBIに勤務する人や契約業者は必要ですし、2002年に出来た国土安全保障省の職員や契約業者はこれを取得している必要があります。
基本的には米国籍を有していないとSecurity Clearance は取得できません。
現在は1995年の大統領令12968及び関連通達等に従って運用されていますが、Security Clearanceの制度自体は以前からあります。淵源は、1883年の米国公務員法に遡ることができる、とこの本の著者のElizabeth Newmanは言っています。
この補遺では、9-11以降の運用なども分かり、興味深く読むことができました。
9-11以降の運用と、この日記の2004/12/17で紹介した
In the Matter of J.Robert Oppenheimer の例が一部重なります。
Oppenheimerは、原爆開発のマンハッタンプロジェクトの責任者ですが、後に全ての戦争への反対姿勢や原子力の国際管理の考え方などで"Un-American"とされ、Security Clearance を剥奪されます。
9-11以降の運用としては、親族や親しい友人が外国にいる場合について厳しくなり、韓国国籍の方に認められなかった例が紹介されています。