語源の本

「語源で増やす英単語」という本も読んでいます。amazonでみたら、かなり賛否両論(というか否が多いか)のある本のようですが、英語や語源についてある程度知識のある人には便利な本ではないかと思います。
漢字が表意文字であるとはよく言われますが、表音文字であるといわれる英語も実質的には接頭辞・語幹・接尾辞などの組み合わせを考えれば、偏と旁のような構造になっており、概ね意味をとることも可能ということではないかと思います。そして、それによりコードを深化させ、文化の総体を高めることも可能になるように思います。
そのような観点からすると、韓国のように、本来漢字文化圏である中で、本当の意味での表音文字であるハングルを導入し、かつ漢字の教育をしなくなったケースは興味深いケースです。米国での韓国語学習コースの上級クラスは、漢字圏の人がほとんどになっている、ということを聞いたことがありますが、韓国語においても概念操作は漢字による意味付けを前提にこれまでは行われてきた、ということかと思います。今後、韓国においてハングルを用いたコードの深化がどのような形で行われるのか、或いは再び漢字を早期の教育にも用いるようになるのか、見守っていきたいと思います。

語源で増やす英単語

語源で増やす英単語