これっきりの人

夢の話。
白い不思議な少女。白いふわふわのコートを着て横になっている。
私はその上からおおいかぶさるようにしているのか、その顔を正面から見下ろすようにしている。しかしそれは少女を威圧しているわけでもなく、また恋人同士のようでもなく、ただ目を見つめ合いながら話している。彼女は私の親しい友人の妻で、最近結婚したのだ。彼女は、私にその友人のことを「○○ちゃんをよろしくお願いします。困ったときは助けて上げてください。○○ちゃんは私にとってこれっきりの人ですから。」と言う。
まかせておいて、といったようなことを私は言ったのだろう。例えばお金がないときとかも含めて。彼女は、また微笑んで「あたしたち、お金はもう働かなくてもいいくらいあるんです。」と言う。彼女自身は弁護士で、私の友人も弁護士資格を持ちながら政府の中で重要なポジションにいる。そうか、心の支えと言うことか、と私は了解して、私はその白く、すっきりした顔の少女を見ている。

突然場面は変わって、というか、どうも以前いた場所に戻ったようだ。
私ではないが、私が感情移入している男性(髭など生やしてちょっと南欧人風だ)が男の子2人と一緒に崩れかかった建物の一室に閉じこめられている。私は、少女にお願いされて元気が出ていたところだったので、−今まではおとなしく閉じこめられていたが、よし、闘ってやろう−という気になった。男の子たちには、「必ずここから出して上げる」といったようなことを言い、閉じこめられている部屋に、男の子たちと一緒にいろいろ細工をする。
やがて、私たちを閉じこめた者がやってきて、私たちを縛り上げる。
私は、男に「必ずここから出てやるぞ。」という。そして、私たちの背後で大きなザリガニのハサミのようなものが動き出す。男は、剣を出して、そのハサミに斬りつけるが、そのくらいで動きを止めることはできない。さらに、剣とハサミが大きな音を立ててぶつかる。

というところで目覚まし時計が大きく鳴って目が覚めた。残念。