レナード現象には理由がある

最近、私の好きな漫画家の川原泉さん(そもそも、lanternjというのも川原さんのフロイト1/2からもらったようなもの)が最近ネットで取りざたされていて、しかもそれは同性愛に対する差別観がある、というもの。
実際に同性愛の人からそういう批判があるので、そうかなとも思いますが、そんなこともあって批判の対象になっている「レナード現象には理由がある」を読んでみました。
なお、この本は連作集のようになっていて、実際に同性愛を扱っているのは「真面目な人には裏がある」というものです。
読んでみて、私としては、同性愛に対する評価が肯定的か否定的かはともかく、同性愛者を人間として扱わない、というような雰囲気は感じることができず、むしろそれはそれとして認めている雰囲気があったので、一安心。
というよりも、むしろこの本は、同性愛や小児に対する愛など、世間的に問題となるような気持ちを抱きがちの人に対して光を当てているように感じる。
ただ、それは、私が一見「正常」サイドにいるからかもしれない。
これまでの仕事でも、いわゆる性同一性障害の方からのお話を聞く機会もあった。
そういった人々は鋭敏な感覚を持っている。
同性愛者にも芸術家が多いと聞く。
そういった人々に自分としてどう向き合うかも考えていきたい。

レナード現象には理由がある (ジェッツコミックス)

レナード現象には理由がある (ジェッツコミックス)

同性愛の美しいシーンといえば、「きらきらひかる」かな。
http://d.hatena.ne.jp/pakira_s/20040716