警察医石川太郎

手近にあった本を読んでみました。
作者は、石川太郎さんというお医者さん。
大正3年(1914年)生まれで、もう亡くなっている方です。
「40年間に2700体の死体を検視」と帯にあります。
古い日本の雰囲気が行間からにじみ出てくるような、懐かしい本でした。
私も、ひととき、古びた板間の駐在所で、ダルマストーブの端に座り、コップ酒を片手にお話を聞いているような気分になりました。


「ある警察医の記録 警察医石川太郎」
石川太郎著、1991年12月24日、十和田文化新聞社
http://www.aomoritosyo.co.jp/kh02_kyodo/mokuroku/kyodo_t.html


石川太郎さんの略歴は同書によれば、

大正3年(1914年)、三本木町(現十和田市)に生まれる。東奥義塾、中央大学法科、日本大学歯科卒業。日本大学医学科入学、4年在学中に現役兵として中国大陸に出兵。戦傷し、復員後日本大学医学科に復帰、同卒業。現在地で開業、現在に至る。
十和田地区医師会長、上十三医師会理事、青森県医師会代議員、十和田市南商店街理事長、青森件警察医会副会長、十和田警察署警察医、十和田市文化協会会長、青森県文芸協会事務局長等々。著書に「灰色の残像」(文芸協会出版)がある。

大陸のことを知っている方々のお話を聞くと、本当に気宇壮大になります。