風光書房

私の実家近くにあった古本屋さんですが、先日その前を通ったときには既に看板もなくシャッターも降りていました。
よいお店だったし、店主の、いかにも文学青年という感じの人もよかった。
本を買うと
「また売るときはうちに持ってきてくださいね。」
と残念そうに言っていた。
閉まってしまって、あの人はどうなったのだろう、と淋しい思いをしていた。

でも、今日、ふとネットで、神田に移転して営業していることを知った。
「ヨーロッパ人文系文献を中心に比較文学、日本近代文学、詩歌、批評などのジャンルを扱っています。」とのことだったけれど、目録を見たら大変充実していた。
本当にうれしかった。
モルナールの本も、シャルル・ルイ・フィリップの全集も、オードゥーの「光ほのか」も、このお店で買いました。
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