曲がる氷柱

pakira_s2007-01-20

書斎の窓から見える氷柱が弓のように曲がっている。
何故かな、と思ったのだけど、徐々に屋根の雪がずり落ちてくるので、当初の氷柱が傾き、その先にまた水が垂れていき、凍っていくからなのだろう。
当地や寒い地方の人々からすれば当たり前の光景なのだろうけれど、ちょっと不思議な気がした。


当地青森の冬はどんよりと曇っている、と言われていたけど、この冬は、ほとんどの日に、きれいな青空を見ることができる。その青空の澄んでいることは、東京とかとは違う。また、濃紺というのでもなく、むしろとても淡い美しい透き通るような水色で、私の心まで澄んでいくようだ。
本当においしい空気がそんな気持ちにさせるのかもしれない。
雪の匂いも、懐かしい。
私はスキーを何とか転ばない程度にはやってきたけれど、明るい服を着て、女性とかとグループで行って、ホテルに泊まり、にぎやかなゲレンデで滑る、といったことは経験したことがない。
山岳部の合宿で、スキー場の端の方で、山行に使って汚れた薄いヤッケを着て練習をする、リフトも使わず登って滑り降りる、というものだった。泊まりは古い山小屋で自炊。乾燥室の薪ストーブの周りに座って先輩の話を聞いたりしたのがしみじみとした思い出だ。カンダハーとシールでツアースキーに行くと、未踏の雪原が切なく美しくぼうっと光って、つらさを忘れたものだった。